韓国兵務庁「歌手ユ・スンジュンの入国禁止解除? 可能性はない…議論する価値もなし」

韓国兵務庁「歌手ユ・スンジュンの入国禁止解除? 可能性はない…議論する価値もなし」

兵役忌避問題で韓国への入国禁止措置がとられた歌手ユ・スンジュン(38)の入国禁止解除有無について、兵務庁は断固たる立場を見せた。

キム・ヨンドゥ兵務庁副報道担当者は19日、韓国メディアを通して「ユ・スンジュン(英語名:スティーブ・ユ)の入国禁止を解除する可能性は0.0001%もない」としながら、「一部で、なぜ今回の件に関して歪曲された解析が出現し、国民を混乱させているのかがわからない」と述べた。

これを前にこの日、ある韓国メディアが「入国禁止令は入国禁止を要請した機関長の解除要請がある場合、法務部はこれを考慮して検討する」とし、「ユ・スンジュンの場合は過去、兵務庁の要請によって入国禁止が下されたため、兵務庁長が解除を要請すれば解除が可能」とした報道に対して立場を明かしたものだ。

キム副報道担当者は「法務部に確認した結果、これは明白な誤報だ。法務部側でも呆れているとしている。重大な事案だと判断したら、法務部で直接解明をするだろう。ユ・スンジュンの入国禁止解除と国籍回復は不可能だという兵務庁の立場は変わりない」と明らかにした。

キム副報道担当者はまた、「今回の事案は法律的に問い詰めるべきで、感情的に解決する部分でない」とし、「兵役を忌避する目的で外国国籍を取得した者は、国籍法上、国籍を回復できないと法に明示されている。議論する価値もなく、計画もない」と述べた。

一方、歌手ユ・スンジュンは90年代後半に活発な歌手活動を展開していた当時、大衆の前で入隊の決意を約束した。これに関して彼は「美しい青年」という愛称を得て多くの国民から愛され、兵務庁の配慮から海外活動までおこなった。

しかし、彼は2002年、入隊3か月前に米国に渡って市民権を取得し、韓国への入国禁止措置を受けた。これは、これは出入国管理法11条「大韓民国の利益や公共の安全を害する行動をする心配があると認めるほどの、相当な理由がある人間に対して、入国禁止措置を下すことができる」という条項によってのことだった。

歌手ユ・スンジュンは19日午後10時半(日本時間)、アフリカTVを通して香港から生中継されるインターネット放送を通じて、兵役忌避から13年ぶりに心境を伝える予定だ。

WOW!korea提供

2015.05.19