「オレンジマーマレード」が視聴者の五感を満足させて感性ロマンスの新しい境地を開いた。
15日の夜10時35分から1、2話が連続放送されたKBS2新しい金曜ドラマ「オレンジマーマレード」は、映画に劣らない感覚的な映像美と、おもしろくてしっかりとしたストーリー、そして目が離せない俳優の活躍と共演がハーモニーを成した。
悪夢を見るソルヒョン(ペク・マリ役)の姿と夢が混同して緊張感を与え、バンパイアのセクハラ事件であっという間にめちゃくちゃになった地下鉄の中など、インパクトのある構成のプロローグが視線をひきつけた。純粋さとさわやかさが引き立つジェミン(ヨ・ジング)とマリ(ソルヒョン)のロマンス展開は、視聴者の心をくすぐるのに十分であったという評価を得ている。
ジェミンの甘ったるい血のにおいに惹かれて地下鉄の中でうとうとしながら彼の首に口付けたマリと、カチカチに固くなったジェミンの姿は思春期の高校生独特のキュートな感情をそのごとく伝えた。これを見た視聴者さえつられてときめいく思いで、学生時代の感情にスッと溶け込んでしまいそうなシーンだった。そしてバンパイアのカップルで登場するマリとシフ(CNBLUEイ・ジョンヒョン)のなんだかんだけんかしながらの愛情表現も視聴者の口元にほほ笑みを浮かべされてくれた。
特にロマンチックなコンビをを初公開したヨ・ジング、ソルヒョン、ジョンヒョン(ハン・シフ役)は、キャラクターと完壁に一体となった安定した演技で、ドラマの魅力をいっそう引き上げた。
またバンパイアと人間が平和協定を結びながら生きて行く社会を背景にするが、バンパイアに対する人間の不当な抑圧と差別などの内容を扱うという製作意図を感じさせたりした。ファンタジー的な要素と「バンパイア」という種族設定を通じて、今の社会に共に生きて行きながらも差別を受けている少数の弱者の立場を代弁した。
このように豊富なストーリーラインと感性を刺激する適材適所の演出は、ドラマ「ごめん、愛してる」の演出をしたイ・ヒョンミン監督の独特な青春メロで、より幻想的なシナジーを発して毎週金曜日の夜をオレンジの光で綴ることだろう。