2021年6月に設立した株式会社TOY Publishingは、出版第1作目として韓国の絵本『ダンボール』を2021年12月16日より販売開始いたしました。
本作は、韓国で2020年11月に刊行、発売からわずか半年で15,000部超のヒット、また国立子ども青少年図書館司書推薦図書、韓国学校司書協会推薦、「今年の環境本」(子供部門)、韓国最大インターネット書店アラジンの「今年の本」に選定されるなど話題作の日本語版です。
【作品紹介】
毎日多くの物品の運送に、保管に大活躍のダンボール。新型コロナウィルス感染拡大の影響で、通信販売がより身近になり、私達のまわりにもダンボールがあることが当たり前になっています。
でも使い終わったダンボールはいったいどのようになっているのでしょうか。
本作『ダンボール』は、使い終わったダンボールたちがわたしたちの世界を食べ尽くしてしまうおそろしいお話です。
そもそもダンボールは何でできていて、その元は何でできていたのでしょうか。リサイクルする以外に何ができるでしょうか。SDGsを推進し、未来にきれいな環境を残すために何をすることができるのでしょうか。
本作ではその答えまでは描いていません。
この絵本を楽しみながら読み、消費社会・SDGs・環境問題について考えるきっかけになっていただけると幸いです。
著者紹介と本作についてのコメント
文:ユン・ヨリム
1970年生まれ。延世大学児童学科卒業。出版社で編集として働いたのち、こどもの本の作家となり、20年にわたり数多くの絵本・児童書を読者に届けている。
【本作についてのコメント】
ある日、宅配の箱を捨てようとゴミ箱を開けてみたら、中はもうダンボールでいっぱいになっていました。それをみた瞬間、ダンボールたちが世界を食べつくすイメージがわいてきたのです。そのダンボールたちのあとを追いかけるうちに、この話がうまれました。これは終わりのないお話です。エンディングはみなさんが考えてくれませんか?
絵:イ・ミョンハ
1974年生まれ。弘益大学視覚デザイン科卒業。絵本作家、アニメ監督として活躍している。
【本作についてのコメント】
幼い頃に『トマト攻撃隊』という映画をみました。この世のトマトたちが「これ以上人間たちに食べられてたまるか!」と言って人を攻撃するお話でした。『ダンボール』の絵を描きながら、その映画のことを思い出していました。おもしろいけれど、恐ろしくもある映画だったのです。
翻訳:わたなべなおこ
1983年生まれ。ソウル育ち。一橋大学大学院言語社会研究科修了。「韓国語多読の会」や翻訳などを通じて、韓国の絵本を日本に紹介している。
【本作についてのコメント】
ものをたくさん買ってはたくさん捨てる消費スタイルはもう終わりにしたいと考えていたところに、タイミングよくこの絵本がやってきてくれました。ダンボールたちが月を見ながら木だったころを思う場面がわたしのお気に入りです。
これからは、愛着をもって長く使えるものを選んで生活していこうと思っています。
『ダンボール』
ぶん ユン・ヨリム え イ・ミョンハ やく わたなべなおこ
定価:1,980円(10%税込)
発売日:2021年12月16日 ISBN:9784910671000
http://toypublishing.com/
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