歌手としても俳優としても大活躍のノ・ミヌが、昨年12月の東京、大阪公演を大成功させ、早くも3月22日(土)千葉・舞浜アンフィシアターにて「“NO MIN WOO” SPRING SPECIAL LIVE」を開催。昼の部には「HEART BEAT」と題したファンミーティング、夜の部では「YOLO2NITE」と題したコンサートと、まさに“スペシャル”な時間をファンとともに過ごした。 患者(=ノ・ミヌのファン)のピンクのペンライトが客席に埋め尽くされ、ステージではいくつものピンクのピンライトがセンターに集まり、会場じゅうがピンクに染まると、中央からドラムを叩きながらせり上がってきたノ・ミヌ。「TRAX」時代の曲などのドラムソロ演奏で一気に患者たちのボルテージを上げ、会場の温度も急上昇させた。 ノ・ミヌのイベントではお馴染みになってきたMCの古家正亨は、今回は頬に十字架を入れ、ほんのり濃いメイクをして、すっかり“患者”になりきって登場。ノ・ミヌも「古家さんもちゃんとメイクしてるよ!」とうれしそうに客席に紹介し、温かく迎えた。ここでデビューして10周年となるノ・ミヌを、会場全体で改めて祝福。「IC・ON・ICON」と息の合った掛け声で深い絆を確認した。するとノ・ミヌが「実は事前に『今回羽田空港に僕が到着したら、この掛け声をやってね』と患者たちに宿題を出したんですが、その時はみんな『がんばって練習しておくから』とか言ってたんですよ」と語り始めた。「だからゲートを出る時にすごく楽しみにしていたのに、みんなは『キャー』とか『アー』って言うだけ」と少し寂しい思いをしたことを打ち明けた。MCから「ミヌさんの姿を見て、興奮してできなくなっちゃっただけじゃない?」とフォローが入ると、大きくうなずく客席を見て、「そういうことか」とノ・ミヌも納得し、安心のスマイルを見せた。
ここからは過去の作品を通してこれまでのノ・ミヌの活動を振り返っていった。 まずは俳優として初の活動となる映画「Story Of Wine」。ハイライト映像終了後、ノ・ミヌは劇中のソムリエの衣装で登場した。この時オーディションではタフな男性の演技を求められていたのに、あまりの緊張でタフな感じが出せなかったと言うノ・ミヌ。「でも監督はそれが演技だと思ったらしく、すごく気に入ってくださってキャスティングされることになったんです…だから演技じゃなかったことは内緒ね(笑)」とチャーミングに暴露。 さらにこの作品に入る前にバーで実際にアルバイトをし、ソムリエの研究をしたノ・ミヌは、「すごいソムリエ」と「ダメなソムリエ」を実演。会場は大きな笑いと拍手に包まれた。 また音楽監督も務めることになり、「テーマソングを歌った少女時代のサニーさんの声が映像とともに流れた時、すごく美しかったんです。それを見て初めて映像には音楽が大事なものなのかなと感じました」と音楽監督に興味が湧いたことを明かした。
「質問コーナー」では抽選で選ばれた5名のファンがステージに上がり、ノ・ミヌに直接質問。 「ミヌさんのライブの時、激しい曲の時に頭を振っている人のことをどう思いますか?」と、実際にライブ中に激しく頭を振っているというファンからの質問に、ノ・ミヌは「大好きですよ」とニッコリ。「あの子があなたね」と胸キュンな一言を放つと「一緒にやろう!」と腕を優しく肩にかけ、ノ・ミヌはファンと2人で激しく頭を振って見せた。終わった後には髪の毛を整えてあげ、客席の患者全員がドキドキになる場面も。 また「スタイル維持の秘訣は?」という質問に「ジムでのトレーニングとピラティスを週3日やっています。だからいっぱい食べても大丈夫です」と自信満々に答えた。MCから「あなたも週3日やってみたら?」と言われ「無理です」と答えたファンにノ・ミヌは「じゃあ、今度は僕がピラティスのビデオを作ってあげましょう。ちょっとエロな感じで(笑)」と宣言。会場は喜びと期待の声に包まれた。最後に1人ずつ2ショットチェキを撮り、できあがった写真に口付けをして渡すというサービス満点のノ・ミヌに、選ばれたファンだけでなく会場全体が幸せな気持ちになれるひとときとなった。 続いてターニングポイントとも言えるドラマ「僕の彼女は九尾狐(クミホ)」。ここでは劇中の「ドンジュ先生」の白衣の衣装で登場すると、会場から歓声が上がった。この作品で俳優としての評価も急上昇し、オファーが増えていく中で、「周りの人は『音楽をやめてよ』って言っていたんです。今でも『俳優で安定した方がいい』と言ってくれる人もいますが、僕は音楽もやりながら演技もしていきたいから悩んだんです」と、葛藤があったことを吐露。「でもあきらめないで頑張っています!」と強い意志と自信あふれる凛々しい表情に会場は大きな拍手で称えた。 次なるファンとの触れ合いコーナーは「以心伝心ゲーム」。出された単語をノ・ミヌがジェスチャーで表現し、抽選で選ばれた5名のファンが答えるというもの。「納豆」、「ミニーマウス」、「ヘリコプター」という難しいものも次々にうまく表現し、驚きと納得の声が上がる場面も。一番多く答えられたファンに「僕からプレゼントがあります」と言ってステージ裏へと駆けて行くノ・ミヌ。しばらくして頭にリボンをつけたノ・ミヌが台車に乗せられて「プレゼントです」と言いながら登場すると、会場からは「私もほしい」という声が響き渡った。そして10秒間の熱く激しいバックハグをプレゼントすると、会場は悲鳴のような歓声に包まれ、大興奮となった。 ここで「僕の彼女は九尾狐(クミホ)」OSTより「罠(TRAP)」を切なく歌い上げ、ファンはうっとりと聞き入った。 末期のガン患者を演じたドラマ「マイダス」では、10kg減量したというノ・ミヌ。「米はほとんど食べずに、鶏の“オッパイ”肉を食べていました」とエロティックな発言に会場はまたもや悲鳴のような歓声。撮影中は朝起きた時から気分が沈んでいたノ・ミヌは「演じるキャラクターが普段の生活にも影響するんだなと感じました」とすっかり役柄に没入していた様子を見せた。「マイダス」OSTからは「SAD LOVE」を披露。 傲慢で潔癖症の完璧主義者テイクを演じたドラマ「フルハウス TAKE2」からは、劇中のユニット「TAKE ONE」として歌っていた「Touch」を1人で歌い踊って見せた。また初出演となる中国ドラマ「愛の有効期間」(原題)では、ここでも音楽監督を務め、演技と音楽の両方で活躍している様子が伺えた。 さらに韓国での最新作「初恋が戻ってきた」(原題)でも演技をしながら、音楽も担当することに。「最近は台本を読むとメロディーが浮かんでくるんです」という多才ぶりに会場は感嘆の声が広がった。ちょうど前日にレコーディングを終えたというその最新作のOSTから「もっと遅くなる前」(原題)を世界初公開!韓国でもまだ公開されていないという最新曲にファンは歓喜した。 最後はICONの「ROCK STAR」で再びオールスタンディングとなり、最高潮の中、幸せあふれるファンミーティングの幕は下りた。 ファンミーティング終了後には抽選で選ばれたファンと握手会を行ない、ノ・ミヌは最高のスマイルを見せながら一人一人に声をかけ、ファンとの触れ合いを心から楽しんだ。 流暢な日本語でファンとの会話を楽しんだり、また観客一人一人をしっかり見つめて合図を送ったりとファンに対し丁寧に接するノ・ミヌ。ファンを「患者」と称し、ライブで「治療する」という“ノ・ミヌ語”をまさに体感したようだった。ファンがステージに上がった際や握手会で触れ合う際にも話しかけるファンに耳を傾けて笑顔で答えるなどといった誠実な姿が何にも優る「薬」になるのだと感じた。これからも多くの患者を治療し続けるイ・ミヌの活動に期待したい。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
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