パク・ユチョン&ユン・ウネ主演のピュア・ラブストーリー「会いたい」のBlu-ray SET1&DVD SET1(発売元・販売元:NBCユニバーサル・エンターテイメント/Blu-ray SET1¥21,000+税、DVD SET1¥19,000+税/レンタルDVD 同時リリースVol.1〜6)がリリース中となっている。また、3月4日、Blu-ray SET2&DVD SET2がリリースされた。
この度、ヒロインを巡ってユチョン演じるジョンウと激しく対立する宿敵、ハリーを熱演した俳優ユ・スンホのオフィシャルインタビューが届いた。(※インタビューは入隊前に実施)
−「会いたい」のシノプシスを読んでとても惹かれたとお聞きしましたが、出演したいという決め手になったのは何でしょうか。
僕が演じるのは、ハリーことカン・ヒョンジュン役で、二重人格的な人物です。職業は資産運用の専門家です。表面的にはとても穏やかですが、後半になって、愛する人の前ではガラッと豹変します。そういう二面性に強く惹かれました。最初はサイコパスのように見えますが、そうではなく、実は愛する方法が間違っているだけなんです。そんな姿が明らかになることで、ヒョンジュン自身の切ない存在感も強く出てくるのではと思いました。それが出演を決めた理由ですね。
−脚本家や監督とは、役に関してどんな話し合いをされましたか。
ドラマの中でハリーがジョイと初めて出会うシーンがあります。済州島で楽しいひとときを過ごすシーンでした。ここで僕は、ハリーがスヨンとジョンウの秘密を知って演技をすべきか、あるいは、何も知らないという前提で演技すべきか、脚本家の方に聞いたんです。そうしたら、彼女は、知らない前提で演技しなさいと、そういうことがある場合は台本に書くから、とおっしゃいました。ですので、僕は台本に書いてあることを大切にして演じるようにしました。
−そのようにハリーは二重人格的な人物ですが、どのように解釈され、どんな魅力を見せようとされましたか。
ハリーは、会う相手によって性格が変わるし、何を考えているかわからないので、僕もどう演じればいいか当初はわかりませんでした。僕がハリー本人ではないので、表現するのは難しいです。そこでこう考えたんです、「ハリーはスヨンを愛するあまり、間違った方法で愛してしまったんだ」と。また、ジョンウとの関係では親の代から悪縁が続いているので、いずれにせよ自分の敵だと考えるようにしました。ハン・テジュン会長に対しても同じ気持ちで演じました。
−スヨンに対するハリーの激しい感情は胸が痛むほどでしたが、演じていて難しかったのでは?
とても大変でした。何もかもハリーはやり過ぎてしまうんです。ハリーは、スヨンが14年前に経験した傷を忘れようとしながら、彼女と幸せに生きていた。そこに、突然ジョンウが現れて、すべてが狂ってしまう。でもこれは、ハリーが復讐計画を進めていたからこそ起こってしまった結果であって、いわばハリーが自ら巻き込んだ自爆行為なわけです。そんな姿を見ると、間違っているけど、ハリーなら仕方ないかとも思います。
−ハリーはジョンウに対して激しく嫉妬しますが、どんな気持で演じましたか。
ドラマの設定では、ハリーとスヨンは1度もキスをしたことがありません。14年前の事件で傷ついたスヨンのことを彼はよく知っているからです。なのに、彼女はジョンウとはキスをするんです!僕とは14年間一度もなかったのに!ハリーは2人がキスしたことは知らないはずですが、自分にキスしてくれないスヨンに腹を立てます。そして、こう言います。「ジョンウだけじゃない、僕も14年待ってた」。これは、ジョンウだけが14年待っていたわけではなく、ハリーもずっとそばでスヨンを見守ってきた、ジョンウだけが可哀想なわけではない、というハリーの思いです。それはともかく、ここ(撮影現場)でも、2人はまたキスしていましたよ。少し妬けますけど、それがドラマ的には合っているのでね(笑)。
−俳優としてのパク・ユチョンさんとユン・ウネさんの印象は?
誰でも圧倒されると思います。実際にお会いするまでは僕もプレッシャーを感じていましたが、いざユチョンさんに会ってみると、親しい兄貴分のようでした。台本読み合わせの時、ユチョンさんから「最近ハマっているものは?」と話しかけていただいて、とても嬉しかったです。ユン・ウネさんも同様でした。彼らはミュージシャン活動を通じてのお知り合いで、そこに僕も仲間に入れてもらっておしゃべりしていました。
−俳優としてのパク・ユチョンさんをどう思いますか。緊迫したシーンでの共演が多かったと思いますが、現場のムードはいかがでしたか。
ユチョンさんの演技はすごいと思います。それに、とても面白くて素晴らしい人です。出番がいちばん多いために徹夜が3〜4日続いても、疲れた様子はいっさい見せません。普通疲れたらイライラすると思いますが、そんな顔も見せない。常に現場を明るくしようと努力する姿を見てカッコいいなと思いました。現場のムードは俳優に左右されます。ユチョンさんのおかげで現場が明るくなって、いい作品が撮れたと思います。僕は現場を盛り上げるのが苦手なので、ユチョンさんを見習いたいですね。序盤は共演シーンが少なくてお話するチャンスがなかったのですが、終盤になって共演シーンも増えて、親しくさせていただきました。
−ユン・ウネさんとの年の差ギャップを埋めるために、なにか気をつけたことはありますか。
台本に書かれているセリフや行動では、男らしく強い感じに見せようとしました。というのも、優しい調子だと僕のほうが年下なので年上の女性に甘えているように見えてしまうのです。声も太くしようと気をつけましたが、結構上手くいったと思います。
−ドラマの印象的なシーンやここは見てほしいというシーンはありますか。
ハリーが母親と会うシーンです。彼は「僕はジュンだ。カン・ヒョンジュンだ」と、14年間封印してきた本名を自分から名乗ります。それは、ハリーではなくカン・ヒョンジュンとして、自分のやり方でスヨンを愛するということであり、ジョンウに対して復讐すると解釈できるシーンです。
−スンホさんはこのドラマで俳優としての可能性が広がったと評価されていますが、ご本人のお気持ちは?
僕の友達やスタッフ、そしてファンの方々からも聞きました。皆さんから、クオリティの高いドラマで、ハリー役の演技もいいと言われました。ネット検索でも僕のいい評判を知ることができて、それによって元気をたくさんいただきました。僕の俳優としての可能性は、今後どうするかで違ってくるでしょうが、この「会いたい」では本当に頑張った、と、それだけは言えると思います。僕には、子供の頃から母が演技の先生で、母と一緒に一生懸命練習してきました。それが報われたと思っています。
−ドラマを通じて伝えたいメッセージや感じたことがあれば聞かせてください。
14年前につらい経験をしたスヨンが癒されていく姿を描くのが当初の意図だったと思います。うまく伝わったかどうかはわかりませんが、実際につらい経験をして痛みを抱えている方が、この主人公たちのように癒されて幸せになってほしい、そういうメッセージが伝わるといいなと思います。
−俳優としてこのドラマで得たものは?
二面性のあるサイコパス的な人物を演じるのは初めてで、大変でしたが、演じ甲斐がありました。こういう役柄もあるのだと気づきましたし、頑張って演じた分だけ楽しくて、キャリアにもプラスになったと思います。今まで僕が演じたキャラクター以外にもさまざまなキャラクターが存在すると思います。今後も多くの作品を通じて、いろいろな役にチャレンジしていきたいです。
−最後に日本の皆さんにメッセージをお願いします。
「会いたい」で、また日本の皆様にお会いすることができました。視聴者の心を打つ、温かいドラマになっていると思いますので、どうぞご期待ください!
「会いたい オリジナル サウンドトラック」¥3,000+税リリース中
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