「取材レポ」カンタ、イ・ジフン初のトーク&ライブイベントをSMの後輩も祝福! アカペラ歌対決や親友トークでファンを魅了!

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1990年代後半に一世を風靡したアイドルグループH.O.T.のリードボーカルで、現在はソロアーティスト、音楽プロデューサー、俳優としても活躍するカンタ(KANGTA)と、17歳で歌手デビューして以来、バラード歌手、俳優として高い人気を誇るイ・ジフンが、9月20日(日)東京・豊洲PITにて、トーク&ライブイベント「カンタ、イ・ジフン~今日だけのデュオ~」を昼夜2回にわたり開催した。

2人は2003年、SHINHWAのシン・ヘソンとともに結成した「S」のメンバーとしても活躍。昨年、「S」として、11年ぶりにミニアルバム「Autumn Breeze」でカムバックを果たし、注目を集めた。
年月を経ても変わらない“イケメン・ビジュアル”のカンタとイ・ジフン。グローバルな人気を誇る2人なだけに、会場には日本のみならず、韓国、中国などから来たファンの姿も。そんな中、ライブでは名曲バラードを美しいハーモニーで歌い上げ、トークでは台本なしで、親友らしい息ぴったりの絶妙な掛け合いを見せ、観客を沸かせた。

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この日2回目となる夜公演はほぼ定刻通りにスタート。オープニング映像が流れた後、赤のジャケットに黒のパンツを合わせたカンタと、全身黒でキメたイ・ジフンがステージに登場。大歓声を浴びる中、今年3月に出演した「不朽の名曲」で、2人が披露した「ナソンに行けば」でオープニングを飾った。2人は幻想的なハーモニーとツイストダンスで客席を盛り上げ、ファンも総立ちでノリノリの幕開けとなった。
「みなさんこんばんは。ジフンです。会えてうれしいです。ありがとうございます」「こんばんは。カンタです。本当に久しぶりですけど、今日もうれしいです」と日本語であいさつした2人は、チョウ・ヘンセの司会でトークコーナーから。

昨年11年ぶりにカムバックした「S」について、「良い声に変わってきたし、声、カラーに深みが増したなと思います」と子どもっぽさがあった昔に比べ、今は成熟した男性になったと話すジフン。「ジフンさんもヘソンさんもプロフェッショナルになったなと思いました。レコーディングのときも、2人から細かい注文を受け、そのせいで僕が大変でした(笑)」というカンタに、「でも、以前は僕とヘソンさんが注目をつけると、カンタさんが長く悩んでいたんですが、この10年でプロデューサーとしての成長があったので、僕たちの注文を短い時間で解決してくれました。おかげで、準備もスムーズに進み、短時間で終えることができました」と語り、「自画自賛ですね」とニッコリ笑った。

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そんな互いをリスペクトし合う2人だが、不満(!?)も暴露。カンタが「自分の楽屋に関係者があいさつに来るたびに、“ジフンさんってカッコいいですね”と言うので、そのカッコよさにイラっとします(笑)」と言うと、ジフンは「でも結局はカンタさんのファンでしょ?」と絶妙な切り返しで、会場を爆笑させた。
そして、「ヘソンさんとも常々言っているんですが、カンタさんにはもっと運動をしてほしい」と反撃。それに対し、カンタが「ジフンさんとヘソンさんはボールを使う運動が好きなんですけど、僕はボールを与えられると嫌なんです。登山やジョギングは好きなんですけど…」と応酬すると、ジフンは「ゴルフとかボーリングは、一緒にやったら楽しいじゃないですか。一緒にやろうって誘っても、この10年間、“やるやる”と言っておきながら、全然始めないんですよ!」と不満爆発。

すると、カンタは意を決したように「じゃあ、僕がボーリングもゴルフもします! ただし、ボーリングとゴルフを1回したら、山で走りましょう」と交換条件を出し、「OK!」と喜ぶジフン。ところが、「来年になると思います。中国にドラマ撮影に行くと、3カ月は行ったきりになるので」とカンタが弱気になったため、「カンタさんが一番使う嘘は“来年”です。普通は“今日できることは明日に延ばさない”と言いますが、彼の場合は“来年”に延ばすんです」と容赦ないつっこみで、再び会場を爆笑の渦に。ともかく、3人でボーリングやゴルフに行ったら、写真を撮って報告するとファンに約束した。

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また、近況について、カンタは中国で映画撮影を終えたところで、来年はデビュー20周年を迎えるので、記念アルバムの準備や、作曲家、プロデューサーとしての活動、ドラマ出演の準備もしていることを明かし、ジフンはミュージカル「エリザベート」のソウル公演が終わり、これから地方公演に出演した後、11月末からはミュージカル「壁抜け男」に出演、さらにドラマ出演の予定もあり、忙しく過ごすことになりそうだと伝えた。
続いて、質問コーナーでは、抽選で選ばれたファンが、2人に聞きたいことを質問。「どんなことを考えながら作詞・作曲をしているんですか?」と質問され、「僕の曲は愛を語った曲が多く、中でも別れの曲が多いんですが、自分の初恋や悲しい思い出、経験を素材にしています」と答えたカンタ。

すかさず、ジフンから「でも、もうネタ切れなんじゃない?(笑)」とつっこまれると、「だからこそ最近、“思い出しても考えても悲しくもない。会いたいとも思わない。この気持ちがむしろ寂しい”という歌詞を書きました(笑)」と突然、そのフレーズをアカペラで歌い始めた。それにジフンもハモリを入れ、大きな拍手を浴びたが、「かわいそうですね~。これからは僕の思い出をあげたいです(笑)」とジフンが茶目っ気たっぷりに締めくくった。

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他にも、「H.O.T.の曲を聴いたことがないので、聴いてみたいです。カムバックの予定はありますか?」と質問されたカンタは、一瞬戸惑った様子を見せたが、H.O.T.の曲を振り付きでワンフレーズ披露するという超特大のファンサービスを見せ、会場が一気に沸いた。歓声と拍手が鳴りやまない中、「もしカムバックすることがあったとしても、こういう姿ではありません。もっとカッコいいです! 今の僕のダンスを見て判断しないで。もっとダンスが上手なメンバーがいます」とはにかみながら謙遜し、客席に余韻を残した。

また、「最近癒やされたことは?」という質問を受けたジフンは、アフリカ・タンザニアでボランティア活動をしてきたことを振り返り、「小さなことにも感謝するようになりました」と話して会場を温かい雰囲気に包み、「どちらが、歌がうまいですか?」という質問には、2人が即興でワンフレーズずつ歌い、歌対決も! 予期せぬ展開にも慌てることなく、むしろ余裕のある振る舞いでその状況を楽しみ、ファンの心をしっかりつかむ姿はさすがだった。

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続いて、「ファンが届ける愛のラブレター」コーナーでは、抽選で選ばれたファンがステージに上がり、本人を前にラブレターを朗読。中でも、ジフン宛てにラブレターを書いたファンが「韓国にミュージカルを見に行く生活をしているため、働いたお金が少しも貯まりません。でも、そのステキな笑顔を見たくて、いつも飛行機に乗っています」と話すと、ジフンは「テレビだったらもっといいのに、ミュージカルばかり出演して、私の通帳どうしてくれるんだ、という皆さんの状況はよく存じ上げています。こうしてファンミなどをすると、また皆さんを苦しめてしまい…。でも、楽しいですよね? お金に換えられないプライスレスな何かがあると思っているので、僕はいつも一生懸命ベストを尽くして、いいエネルギーをお届けしたいと思っています」とユーモアのあるコメントでファンに感謝。ファンの声を直接聞いたジフンとカンタは、ファンと感動を共有した。

2人が着替えに向かった間、カンタが所属するSMエンタテインメントの後輩から寄せられたお祝いメッセージ映像が流れ、Red Velvetを皮切りに、EXO、f(x)、SHINeeと続き、SUPER JUNIORは「先輩へのメッセージ映像なのに足を組むなんて失礼だ」とメンバーから総攻撃されたシウォンが、「約10年前ドラマに出演したとき、カンタ先輩の弟なのではないか?と騒がれたけれど、今では(ひげを生やした姿が)カンタ先輩のお兄さんみたい」といじられまくるなど、楽しい雰囲気でファンミをお祝い。最後に登場した東方神起のチャンミンは、学校の先輩であるジフン、事務所の先輩であり尊敬するカンタのファンミをお祝いしつつも、「何より皆さん2年間、軍隊に行っても僕のことを忘れないでください!」と自分をアピール(笑)。何よりも、多くの後輩から慕われているカンタ、ジフンの人望の厚さがうかがえるお祝いメッセージだった。

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後半は、2人の歌声が堪能できるミニライブステージ。まずはソロステージで、ジフンが登場。デビュー曲で、代表曲でもあるバラード「なぜ空は」を伸びやかな張りのある声で届けると、「19年前の曲を今でも歌えること自体が幸せ」と充実感いっぱいの表情を浮かべ、「後輩たちが面白いビデオメッセージを作ってくれましたが、可愛いチャンミンが可愛らしいコメントをくれましたよね。僕のことを覚えていてくださいと。忘れないでください。もちろん、僕たちのことも忘れないで(笑)」と会場をクスッとさせた後、いつか出演したいという大好きなミュージカル「ジキルとハイド」の「今、この瞬間」を感情移入しながら熱唱し、ファンをうっとりさせた。

続いて登場したカンタは「ジフンさんが『今、この瞬間』をミュージカルの舞台で歌えることを願っています」とエールを送り、厚い友情を垣間見せた後、少女時代ティファニーとのデュエット曲「Say Something」を披露。さらに、ソロ転向後にリリースしたヒット曲のバラード「北極星」「常緑樹」を情感たっぷりに切なく歌い上げ、観客の心を震わせた。

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そして、いよいよお待ちかねのデュエット。安全地帯の「ショコラ」のカバー曲で、優しいハーモニーを響かせた後、最後の曲は、ジフンがシン・ヘソンとデュエットし、カンタが作詞作曲した「人形」。カンタが「僕が家に引きこもっていたころ、ジフンさんとヘソンさんが家に来て、“大変な時期だとは思うけど、僕たちの曲を作曲してくれないか?”と提案してくれて、作った曲です。2人の友達のおかげで、自分自身を振り返り、いろいろ考えることができた曲です」と心温まるエピソードを紹介すると、「こんなに良い曲を書いてくれて、ありがとう」と感謝するジフン。「じゃあ、これで最後になりますね」と言うと、2人は「お疲れさまでした!」と握手を交わしてから、「人形」をしっとりと聴かせた。そして、アンコールでは「不朽の名曲」でも披露した「幸福の国」で、2人はステージを右へ左へと動き回り、客席をあおりながら盛り上げ、「お幸せに」「愛してるよ」という言葉を残し、ステージを後にした。

イベント終了後、ハイタッチ会、両公演参加者限定の集合写真撮影会も行い、最後までファンとの触れ合いを楽しんだカンタとイ・ジフン。やはり、長年苦労をともにしてきたからこそ出せる、親友2人が奏でる味わい深いハーモニー、そしてあうんの呼吸が成立する軽快なトークに観客は大満足の様子だった。
「今日だけのデュオ」と題して行われたイベントだったが、次回もあることを期待したい!

 

取材:Korepo(KOREAREPORT INC)

写真提供A・R・A

 

2015.09.21