日本で大人気を博しているドラマ『愛の不時着』。ヒョンビンとソン・イェジンの主役カップルが本当に良くて絵になっている。ドラマを見ていて特に興味があるのがロケ地だ。北朝鮮での場面はどう撮っているのだろうか。 写真=tvN『愛の不時着』公式サイトより 主要な撮影地は? ドラマの始まりを見てみよう。 財閥令…
『二十五、二十一』ではIMF危機で影響を受けた人たちが描かれていた(画像=tvN) かつて半導体分野で世界を席巻した日本の名だたる企業が、そのお家芸からの撤退や縮小の憂き目を見た。そんな状況にもかぎらず、半導体部門でサムスンは突出した収益をあげた。まさに「時代は変わる」である。 IMF…
ペク・イジンは父親がIMF危機で破産したために借金取りに責め立てられた(画像=tvN) 経済危機の克服を通して、韓国の財閥地図は大きく様変わりした。まず、10大財閥に名をつらねて栄華を誇ったはずの大宇、双龍、起亜が解体されていった。特に、一介のサラリーマンから巨大財閥のオーナーにまで上…
銀行員の大量失業を誘発する金融再編を強行できたのは、「朝鮮戦争以来の国難」という経済危機のもとで、国民が痛みを分かち合おうと団結できたからだ。「国家が破産寸前のときに、個人の損得を言っていられない」。そういうコンセンサスがあったから、金融監督委員会の強硬策もたいした横やりを受けずに実行することができ…
1980年代から1990年代にかけて「漢江の奇跡」と呼ばれるほどの経済成長をなしとげた韓国。しかし、浮かれている間に、足元を見失うような慢心が企業経営を狂わせていた。とりわけ、赤字体質にもかかわらず無闇に規模拡大に突っ走った財閥と、不正な巨額融資を繰り返した金融と、経済政策で失態を繰り返した政府の責…
傑作『二十五、二十一』の冒頭で、1997年に起こったIMF危機が題材になっていた。ナ・ヒド(キム・テリ)が所属していたフェンシング部が廃止に追い込まれ、ペク・イジン(ナム・ジュヒョク) の一家もIMF危機の影響で破産してしまった。ドラマを大きく動かした経済危機を詳しく解説しよう。 『二十五、二十一』…
『冬のソナタ』は「ミニシリーズ」に位置づけられていた(写真=Pan Entertainment) 2003年にNHKのBSで『冬のソナタ』が放送されて韓国ドラマに興味を持った人たちが驚いたのは、日韓のドラマ放送のスタイルが大きく違っていたことだ。韓国ドラマはどんな放送形態だったのだろうか。 &nbs…
写真=Pan Entertainment NHKもそれまで海外の秀作ドラマを定期的に放送してきたが、韓国には関心を向けなかった。しかし、コンテンツの不足が顕著になり、試験的な試みとして『冬のソナタ』をBSで2003年4月から放送してみた。 ブームがアジアに波及! 予想外の大人気となり、…
『冬のソナタ』でチュンサン役を演じたペ・ヨンジュンとユジン役を演じたチェ・ジウの劇中の髪型が韓国で異様な人気となり、美容院にカップルで訪れて2人の髪型に変える男女が続出した。栗色で髪の先がゆるやかなウェーブを描くペ・ヨンジュンの髪型は仕上げが難しいにもかかわらず、美容院に女性を同伴した男性が次々と注…
NHK・BSで『冬のソナタ』が2003年4月から放送されたことを契機にして、日本で爆発的な韓流ブームが起きるようになった。以来20年、その間にどんなことが起こったのか。「軌跡と奇跡」をリポートしていこう。 写真=Pan Entertainment 『冬のソナタ』のストーリー 美しい水辺の風景をもつ春…