「インタビュー」「VIP-迷路の始まり-」イ・サンユン オフィシャルインタビュー

◆2019SBS演技大賞での優秀演技賞の受賞、おめでとうございます。感想をお聞かせください。

イ・サンユン:僕の演技が上手で受賞したというよりは、作品のおかげで受賞できたのだと思います。けれど、何かを受賞するということはうれしいことですね。

◆本作に出演を決めた理由を教えてください。

イ・サンユン:パク・ソンジュンは無口で全てのことを内に秘める人物でしたよね。そんな人物を演じてみたいと思いました。そして、冒頭で出てきた話を紐解いていくという方式がとても面白そうで興味深かったので出演を決めました。

◆ソンジュンを演じる際に何か心がけた点や努力した点はありますか?

イ・サンユン:視聴者に対して、この人物にどんなストーリーがあるのか、どんな感情を抱いているのかがわからないようにしようと思いました。序盤でジョンソンが夫の愛人を探す過程では、構成上さらにそうしなければならなかったので、本心や感情が見えない人物として作りあげたんです。

◆役作りのポイントはなんだったのでしょうか?VIP専任チームのチーム長としてのソンジュン、家庭では愛する夫のソンジュンを演じる上で参考にしたドラマや映画はあったのでしょうか?

イ・サンユン:特別なことはしませんでした。百貨店のVIPチームに関しては、以前知人を通して話を聞いていたことがあったので参考にしましたね。

◆ソンジュンとご自身との似ている点はありますか?また、異なる点は?

イ・サンユン:似ている点というより異なる点の方が多い人物です。特に本心を表現しない所が違いますね。なので、演技しながらももどかしくて辛いと感じました。

◆また、ソンジュンには共感できましたか?

イ・サンユン:妻であるジョンソン(チャン・ナラ)と恋に落ちる過程や、その後流産で夫婦の間に亀裂が生じてから、家庭の事情でお互いに大変だということを共有していくうちに、オン・ユリ(ピョ・イェジン)と同じ立場だと感じ二人の仲が近づいているところまで十分に共感できました。痛ましい人物だと思いましたね。個人的にはパク・ソンジュンはもどかしくもありましたが、本当に可哀想な人物だと感じました。

◆回を重ねるごとに視聴率は右肩上がりでしたが、それに対する周囲の反応はありましたか?
また、注目作に出演されることにプレッシャーなど感じませんでしたか?

イ・サンユン:台本だけでも面白そうだと思いましたし、撮影中もチームワークがとてもよかったのである程度は予想していたんです。けれど不倫というテーマに対する視聴者たちの反応は想像を超えてとても大きかったです。俳優個人までそこまで憎まれるとは思いませんでした…。プレッシャーはありませんでしたね。視聴者たちの憎しみを甘受しようとメンタルが強くなりました。

◆職場では同じチーム員であり、家庭では最愛の妻であるナ・ジョンソンを演じたチャン・ナラさんと共演してみていかがでしたか?

イ・サンユン:演技が素晴らしいと噂では聞いていましたが、一緒にやってみて「やっぱり」と思いました。演技に突入すると驚くほど集中力が優れているんです。おかげで共演してみて、演技的な感情のやり取りや色々なことで助けてもらいました。途中途中、各々が任された人物の立場を主張しながら話し合い、対立をしたりしたのですが、撮影が始まると、逆に相手の役柄を理解できたりなど、面白い経験ができました。

◆ジョンソンはあるメールを受信したことで生活が一転します。もしイ・サンユンさんがジョンソンと同じ立場になったらどのような行動を起こすと思いますか?

イ・サンユン:どんなことでも問題は意思疎通によるものだと思います。すぐに正直に打ち明けていたなら、もっと早く賢明に問題を解決することができたと思います。僕だったらすぐに尋ねて話し合う気がします。事実を知って、どうするかを決めるのは後の問題で、まずは正直に話し合わなければならないと思いますね。

◆マ・サンウとのブロマンスも話題になりました。シン・ジェハさんと共演してみていかがでしたか?

イ・サンユン:楽しかったですね。同じ事務所ですが、個人的に交流がなかったんです。ドラマを通じて親しくなりました。礼儀正しくて魅力的で演技も上手だし、撮影が面白かったです。特に、共演者たちとの関係がすごく良好で現場の雰囲気を明るくしてくれるムードメーカーでした。ドラマが終わった後も事務所の演劇で共演しましたし、関係を深めていっています。

◆演じられていてご自身が楽しみにしていたシーンはありますか?

イ・サンユン:楽しみにしていたというよりは、心配していたのは、ジョンソンの夢の中でソンジュンとの関係が良好で、出勤前にキスをするシーンだったのですが、ずっと演じてきた二人の雰囲気とあまりにも違っていたので心配になりました。僕もナラさんも心配していましたが、ナラさんがむしろ演技的にリードしてくれたので、負担なく消化できたと思います。

◆撮影裏話や、空き時間の想い出など、撮影エピソードを1つで結構ですので、教えてください。

イ・サンユン:撮影現場はたぶん地球上最高に良かったと思います。本作の現場がとてもよかったので、まだ決まってもいない次作の撮影現場を心配するほどでしたから。監督もスタッフたちも俳優たちもみんながとても良い方ばかりでした。そして、約束された撮影時間を徹底して守りながら撮影したので良かったです。笑いが絶えない撮影現場でしたし、途中で蒸し暑さを避けるための休暇もくださって、さらには1泊2日で野遊会にも行きました。本当に最高の撮影現場でしたね。

◆本作の見所を教えてください。

イ・サンユン:普段は良く知らない百貨店のVIP専任チームの話が興味深いと思います。そして様々な同僚の状況に対する共感が得られると思いますし、初回の謎を解いていく面白さを感じられると思います。

◆日本のファンの皆さんにメッセージをお願いします。

イ・サンユン:ドラマ「VIP-迷路の始まり-」は不倫を題材にしていて、少し不快感を抱く方もいらっしゃるかと思いますが、ドラマの設定というだけですので、あまり深く考えずに楽しんでもらえたら嬉しいです。たくさんの視聴と愛をよろしくお願いいたします。そしてコロナで困難な近頃ですが、皆さん健康管理に特に注意して元気にお過ごしください。乗り越えましょう。ファイト!

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各¥15,840
©SBS

■公式サイト:https://culture-pub.jp/vip/
■予告編:https://youtu.be/4i2aoWN7wjc

2021.06.11