韓国では公演業界がコロナの余波から抜け円滑な回復勢に差し掛かる中、有名なファンタジーミュージカルが「ウィキッド」と「シカゴ」の興行パターンを引継ぐであろうと期待されている。
1週目に出た作品は先月20日に開幕したミュージカル「ドラキュラ」だ。400年を超える時間の間 、たった1人の恋人だけを愛するドラキュラ伯爵の物語を描いた作品として、フランク・ワイルドホーンの叙情的な音楽と、一瞬たりとも目を離せないスペクタクルな舞台が圧巻だ。今回のシーズンでは豊富になった立体的映像と強烈な照明などでファンタジーミュージカルの醍醐味を極大化しているという評価だ。
毎回、興行保証チケットを巻く“XIAキュラ”(XIAジュンス+「ドラキュラ」の略)キム・ジュンスを始め、チョン・ドンソク、シン・ソンロクが「ドラキュラ」に、チョ・ジョンウン、イム・ヘヨン、パク・チヨンが「ドラキュラ」の恋人ミナとして出演する。公演は8月1日までBLUE SQUARE新韓カードホールで行われる。
また別の「ドラキュラ」ミュージカルである「Mama, Don’t cry」は、DOOSAN ART CENTER蓮崗ホールで観客達と出会う。学問には完璧だが愛することには毎回失敗する天才物理学者プロフェッサーVが 不滅の人生を生きる致命的魅力の「ドラキュラ」 伯爵に出会い経験する物語を綴っている。
大学路を代表する2人劇ミュージカルに、2013年から2018年までの4シーズン平均再観覧率が65%に達し ”回転ドア観覧”の代名詞を持つ。昨年のコロナの余波で10周年公演不発であったため、今年10+1周年というタイトルを掲げた「Mama, Don’t cry」は公演舞台の規模を持ち、舞台デザインをリニューアルする等、更に完璧になり帰ってきた。公演は8月22日までである。
Broadway話題作のミュージカル「BEETLE JUICE」は18日、ライセンス公演で国内に初上陸する。1988年に製作されたティム・バートン監督の同名映画が原作で、奇想天外で不作法な無敵対な想像力に一瞬も目を離せないビジュアルスペクタクルに重武装した作品だ。
思いもよらなかった事故で死んだバーバラとアダム夫婦の家に新たに引越をしてきたリディア家族、そして彼らを追い出そうとする悪魔のビートルジュースの物語を描いている。終始一貫舞台と客席の境界を越え、観客と呼吸するビートルジュース役にはユ・ジュンサン、チョン・ソンファが出演。8月8日まで世宗文化会館大劇場で開催する。
一方、 芸術経営支援センター公演芸術統合電算網(KOPIS)によると今年1月に37億2700万ウォンで留まった公演売上額は△2月169億4500万ウォン△3月 208億8700万ウォン△4月 230億5400万ウォン△5月265億4400万ウォン等で継続して増えている勢いだ。1~3月には「ウィキッド」、4~5月には「シカゴ」が全体公演を合わせて月間売上1位に挙がった。