韓国KBS2TVドラマ「月が浮かぶ川」の制作会社VICTORY CONTENTSが俳優ジス(28)の所属事務所キーイーストが損害賠償額を支払っていないと明かした。
VICTORY CONTENTSは去る26日、公式立場を通して、「弊社がソウル中央地裁にキーイーストを相手取り提起した損害賠償請求に対する第1回調停期日が2021年5月20日だった。だが、キーイースト側は法律代理人だけで、事務所の関係者は1人も出席しなかった。積極的に損害賠償に対応するという報道とは異なる行動を見せている」と述べた。
続けて、「調停期日の直前に提出した準備書面を見ると、キーイーストのこうした表裏がある面が如実にあらわれている。キーイーストは『ジスの降板は事実関係の綿密な確認なしに、VICTORY CONTENTSとKBSの一方的な通告によりおこなわれたもので、われわれは契約違反に関して責任はない』と主張し、弊社の訴訟提起を『ジスの校内暴力騒動を機に、本人たちが実際に被った損害のそれ以上の金銭的な利益を得ようとしているようだ』と主張している」と伝えた。
これと共に、「多数の被害者の証言と報道でジス本人がいじめを認めて謝罪したにも関わらず、キーイーストはまるでジスの校内暴力が事実ではないようにわい曲し、弊社をはじめ、最撮影による苦痛に耐えた俳優、監督、脚本家およびスタッフ、さらに校内暴力の被害者に2次被害を加えている」と強調した。
そして、「キーイーストは韓流スターのイ・ヨンエ主演の、制作費400億ウォン(約39億円)の『驚異的なクギョン』など新ドラマの広報は大規模におこなっているように見えるが、弊社の損害については一銭も支払っていない」と訴えた。
最後に、「本事件すべての核心はジスが校内暴力で深刻な社会的物議を醸したのが原因で、直接的な校内暴力の被害者たちはもちろん、弊社を含めた『月が浮かぶ川』のすべての制作陣は、それによる善意の被害者であるのが確実だ」とし、「キーイーストは所属芸能人ジスが起こした社会的物議と、それによる再撮影の損害について、契約書の当事者として契約上の責任を負わなければならない」と伝えた。
これを前に、「月が浮かぶ川」の主人公オンダル役で出演していたジスが校内暴力疑惑の浮上で降板することになった。その後、俳優ナ・インウ(26)がオンダル役に緊急投入され、全面的な再撮影に入った。これにより莫大な損害を負ったVICTORY CONTENTSがキーイーストに損害賠償請求訴訟を提起し、対立している状況にある。
WOW!Korea提供