イ・ジュンギのファンには中高年も多い。ファンは本当に、イ・ジュンギが自分たちの子供や甥であるように世話をする。イ・ジュンギをインタビューする雑誌社には、彼のファンクラブから餅が送られるというのはその一例とも言えるだろう。
イメージ管理をしない
ファンがこのようにイ・ジュンギを身近に感じるのは、彼が自分のありのままをファンに見せているからだ。もしイ・ジュンギが自分を隠したり飾ったりするスターだったら、ファンはこれほど彼を親しく思わないだろう。
実際のイ・ジュンギはどういう人間なのだろうか。
マスコミの間で彼は「人が好きで、酒好きで、明るい性格で、自分の考えを正確にアピールできる人」と評されているが、イ・ジュンギも「実際にそうです」と認めている。
「インタビューのときは、本当に秘密にしなければならないプライベートな部分の20%だけを除き、すべてをオープンします。インタビューでの姿が本当の僕だと思ってくれればいいですね」
ここまで本人が言い切ってしまうと、イメージ管理をしなくても大丈夫なのかと周囲が心配するほどだ。
それでも、イ・ジュンギはきっぱりと言う。
「かつてイメージ管理というものもやってみましたが、やればやるほどファンと離れていくような気がして嫌になりました。スターとしていられるためには、もう少し自分を神秘的に飾ったり、何かを隠したりしたほうがいいかもしれませんが、僕が夢見てきたのは長く演技できる俳優であって、決してスターではなかった」
このようにキッパリと言うイ・ジュンギ。その姿勢はずっと変わらないと彼は断言している。
「演技を長くするためには、ファンと離れてはいけないんです。身近で頼もしいイメージを作るのは大変難しいのに、自ら離れていく道を歩む必要はないと思います」
イ・ジュンギはデビュー以来、ただファンとダイレクトに接したいという想いで、自分のホームページ(一種の個人ブログ)を通して近況や考えを正直にアピールしたりしていた。彼は多くのファンとできるだけ素直に語り合いたかったのだ。
イ・ジュンギのこのような態度を、計算づくのものだと指摘する声もある。しかし、イ・ジュンギを少しでも気にかけて見ていると、彼がこのようにファンと積極的に話し合おうとするのは、純粋に性格によるものなのだとわかる。イ・ジュンギのファンへの思いに偽りはない。
(次回は5月24日に掲載します)
文=朴敏祐(パク・ミヌ)+「韓流テスギ」編集部
提供:韓流テスギ