韓国シネコン大手のCGV、1~3月期の営業損失628億ウォン…固定費削減などで赤字幅改善


韓国シネコン大手のCJ CGVが7日、今年の1~3月の連結基準売り上げが1725億ウォン、営業損失が628億ウォンを記録したことを発表した。

CGVによると、1~3月の売り上げは前年の同時期に比べて29.1%減少したが、営業損失は経費削減などにより、昨年同時期比で88億ウォン減少した。

今期は中国とベトナムの黒字転換が功を奏したという分析だ。中国の売り上げは昨年の同時期の6倍以上増加した908億ウォンを記録した。営業損益は328億ウォンの赤字から23億ウォンの黒字に転換した。ベトナムでの売り上げは昨年より小幅となったが、営業利益が32億ウォンで、昨年の同時期比433.3%増加した。一方新型コロナウイルスの影響でインドネシアの売り上げが昨年に比べて88.8%減少し、営業損益も43億ウォンの損失を記録した。トルコは売上が3億ウォン、営業損失が42億ウォンだった。

韓国国内では昨年11月から始まった新型コロナウイルス第3波の影響で、今期も劇場観客数が減少し苦戦した様子だ。売り上げは523億ウォンから昨年の同時期に比べて59.1%現象し、526億ウォンの営業損失で赤字が続いた。

しかしCGVはワクチン接種と、「ワイルド・スピード ジェットブレイク」、「クルエラ」などハリウッドのブロックバスターの公開により、4~6月には回復する見込みだと期待を見せた。海外の展望も中国の連休期間に歴代最高ボックスオフィスを更新するなど、前向きにとらえている。

ホ・ミンヒ代表は「『パラサイト』と『ミナリ』のオスカー受賞で韓国の底力を全世界に伝えることができ、韓国の映画市場も徐々に活力を取り戻している」とし、「CGVは1~3月期に中国、ベトナムなどを中心に巻き返しの準備を始め、6月はじめに3000億ウォンの新型資本の転換社債を発行し、財務構造を画期的に改善していく予定だ」と明かした。

WOW!Korea提供

2021.05.07