ポン・ジュノ監督、「アカデミー賞がユン・ヨジョンさんの実力をやっと認めた、正しい方向に向かっている」=助演女優賞を祝福

同日、ポン・ジュノ監督はソウルで映像を通じて「第93回アカデミー賞」の授賞式に登場し、監督賞を授賞したりもした。彼は授賞式で候補監督たちに「道で幼い子をつかまえて20秒以内に監督とは何ぞやと説明してくれるか? 」と尋ねながら、監督たちがそれぞれ送ってくれた答えを紹介した。

「ニュースルーム」のソ・ボッキョンアンカーは、「ポン監督の口から(『ミナリ』の)リー・アイザック・チョン監督の名前が呼ばれることを期待していたが残念だ」と述べ、ポン監督も「僕がプレゼンターとして公正でなければならないが、そんな気持ちがなかったと否定することはできない」と述べた。その一方で、「『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督も立派な監督なのでおめでとう」と付け加えた。

ポン・ジュノ監督は今回のアカデミー賞の授賞式の結果と、昨年「パラサイト 半地下の家族」が作品賞や監督賞など4部門で受賞したことを通じて、アカデミー賞が人種の壁をなくすために努力していることが明らかだと述べた。

彼は「アカデミー賞の投票権者は9千数百人いるが、依然としてその中の多数は白人の映画人たちが多くのパーセンテージを占めている。それでも有色人種やアメリカ、イギリス以外の非英語圏の投票権者の数字が増えているのは事実。そんな方向に向かって努力しており、だからもっとさまざまな機会があるのは事実だ」と考えを示した。

またポン・ジュノ監督は「ミナリ」を韓国映画としてみるか、アメリカ映画としてみるかを問う質問には「公式的に書類上で分類すれば製作会社の国籍、その映画の製作費、映画の投資予算の何パーセント以上を投資した国がどこかで分類基準がある。国際映画祭のような場所でみると、その基準に従って目的が分れる」と紹介した。

しかし直ちに「そんな公式的な区分が重要なのではなく、『ミナリ』は実は韓国人家族の物語を扱い、韓国系アメリカ人の監督が本人の自伝的物語でシナリオを書き、教育用のムチや花札といった韓国的な情緒やディティールが登場していて映画の情緒が需要だ」とし、「情緒的にみれば韓国映画とも言えるが、一本の素晴らしい作品として国籍を超越した。国籍を問いただす前に韓国人だけでなく全世界のどの監督がみても面白さと感動を感じることができる」と述べた。

ポン・ジュノ監督は現在、韓国語作品と英語作品の二つを同時進行していると述べた。「パラサイト 半地下の家族」以降に披露する次回作となる。ポン監督は「韓国語は今年1月に仕上げて、別の作品を準備している。英語作品はシナリオ作業をしている」とし「当分は一人で作業する時間が長くかかりそうだ」と近況を説明し、インタビューを終えた。

一方、同日午前(日本時間)に開かれた「第93回アカデミー賞」の授賞式で韓国俳優のユン・ヨジョンが映画「ミナリ」で女優助演賞を受賞した。韓国俳優としては初のオスカー授賞であり、アジア俳優としては2人目。「ミナリ」は同日、作品賞、監督賞、脚本賞など6部門に名を連ねたが、女優女優賞の受賞のみ成功した。

WOW!Korea提供

2021.04.27