「新型コロナ合併症」で死去した故キム・ギドク監督、「アカデミー賞」の追慕映像にチャドウィック・ボーズマンさんらと登場

韓国の故キム・ギドク監督(享年59)がアカデミー賞授賞式の追慕映像に登場した。

 26日午前(日本時間)、米ロサンゼルスで開かれた「第93回アカデミー賞」授賞式では、昨年と今年この世を去った映画人を追慕する映像が流された。

 公開された映像には、クリストファー・プラマーさんやエンニオ・モリコーネさん、ショーン・コネリーさん、チャドウィック・ボーズマンさんと共にキム・ギドク監督の姿も映し出された。キム・ギドク監督は昨年12月、ラトビアにて新型コロナウイルス感染症の合併症により死去した。

 1996年に映画「鰐~ワニ~」で映画界デビューしたキム監督は「魚と寝る女」、「悪い男」、「春夏秋冬そして春」、「うつせみ」、「嘆きのピエタ」、「メビウス」、「The NET 網に囚われた男」など多数の代表作が存在する。

 特に、三大映画祭と呼ばれるカンヌ国際映画祭、ベルリン国際映画祭、ヴェネツィア国際映画祭に招待され、これらの映画祭の賞をすべて受賞した唯一の韓国人監督だ。

 キム監督は2017年にセクハラ騒動(Me Too運動)に見舞われ、韓国内での活動を中断したが、海外での映画撮影を続けていた。

2021.04.26