体調を崩した仁宗
1545年、文定王后は仁宗を呼び出した。祭祀を終えた仁宗は、文定王后のもとへ向かおうとする。しかし、このとき彼は体調を崩していた。
臣下たちは王が無理しないように止めたのだが、息子として行かなければならないと思っていた仁宗は、臣下たちの意見を無視した。
文定王后は、王である仁宗に対してずっと冷たい態度を取っていたが、このときは違った。
彼女は、自分の部屋を訪れた仁宗をにこやかな笑顔で迎えた。仁宗は、今まで冷たい態度を取っていた文定王后の機嫌がいいことを喜び、差し出された餅を食べた。
仁宗は即位直後から体調を崩していたが、文定王后のもとを訪れた後に症状が悪化してしまう。
下痢や高熱を発したうえで気を失ってしまった仁宗は、医師たちの治療によってなんとか意識を取り戻したが、絶対に安静にしていなければならなかった。
そのような状況にもかかわらず、文定王后は王の見舞いに行こうとはしなかった。それどころか、外出騒ぎを起こして臣下たちを混乱させた。
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