【コラム】ビハインドアイドル…彼の名前は、「SHINee」ミンホ

たったこの何枚かの写真を通じてミンホは、まなざしとシュッとした鼻だけでも人々にすでに過ぎ去ってしまった恋の熱病がどうだったのか説明して、新しく得た愛の美しさがどれくらい高貴なのかを語っている。 ひたすら完璧に近い外的な面だけで、アーティストがニューアルバムに込めたすべての話を説明できるという点が、自身の立場では残念なことでもある。 ともするとそのアルバムのために準備した歌やラップ、パフォーマンスの価値がきちんと知らさられないことを心配をする人々が存在するということだ。 でも、強調します。 “たったこの何枚かの写真を通じて”音楽の情緒をあらかじめ伝達できるほど、美しい顔とそれを活用できる年輪を持った人は多くないという。

この話がビジュアルに対する大きな称賛(ないしは“称賛”と称される行為)だとお思われるなら、そうである。 しかし明確なのは、このようにビジュアルだけでこの10年余りに達する時間で作ったグループの情緒を、一気に伝達できる人がK-POP産業の中にほとんど存在しないという事実だ。

発端、危機、絶頂、解消……。 私たちが本の中だけで見てきた小説とシナリオのある要素が、この何枚かの写真の中で、完全なプロットの形態を備えたことを美しい顔と体自体が見せてくれる。

いつも「SHINee」のアルバムは独特の音楽的な接近法と展開から仕上げまで洗練された姿を帯びて作られてきた。 これより前に公開されたコンセプトフォトですでにプロットを提示できるこの1人のメンバーが存在するという事実だけでも、「SHINee」のニューアルバムは以前よりいっそう大きな期待を与えている。 そしてこのような期待を与えてくれる彼は、他のどんな説明も必要のない人、ミンホだ。

2021.02.16