「Don’t Know What To Do」ではスタンドマイクを使い、それぞれの歌声の個性をしっかりと聴かせ、JISOO(ジス)は心地のいいファルセットによるフェイクも響かせた。「PLAYING WITH FIRE」ではスモークが渦巻く中で、消せない恋心を情熱的に歌いあげ、デビッド・ゲッタがプロダクションに参加したアップリフティングなEDMポップ「Lovesick Girls」では金テープが会場を舞う。肩を組んで歌うメンバーの笑顔や指ハートとともに高揚感たっぷりのステージングが展開された。
ライブの中盤はメンバーのソロコーナー。数多くの小さなランプやアンティークの家具が飾られた部屋に移動したJISOO(ジス)は、レトロなソファーに座り、スウェーデン出身のSSWであるトーヴ・ロウの失恋ソング「Habits」をカバーし、切なくやるせない歌声を響かせた。
リサは、人気フィーメールラッパーのドージャ・キャットのヒット曲で、80’Sディスコ調の「Say So」をチョイス。スタンドマイクを活かした歌とダンスに加え、ニッキー・ミナージュのラップパートも再現。さらに、LEDスクリーンが敷かれた巨大なステージでアウトロまでキレのあるダンスを見せると、レディー・ガガとのコラボ曲で鏡と照明を効果的に使った「SOUR CANDY」の後のMCで、メンバーから「(ビヨンセならぬ)リヨンセみたいだった」と賞賛の声が上がり、LISA(リサ)は「ありがとう」と照れ笑いで返した。
アコギとスナップを基調としたR&Bナンバー「Love To Hate Me」、ミニマムな演奏をバックにほぼ4人の歌声のみでスケール感を広げていったピアノバラード「You Never Know」を経て、再びソロコーナーへ。JENNIE(ジェニー)は真紅のドレスで自身のオリジナル曲「SOLO」を、ニューアレンジでドラマチックに展開。そして、ROSÉ(ロゼ)はこのライブでソロ曲「GONE」を初披露! 冒頭には8ミリフィルムを使ったMVの一部も初公開された。
画面がスタジオに戻ると、ROSÉ(ロゼ)は白いブランコに一人で座りながら、リバーブがかかったエレキギターの伴奏のみで切実な想いを情感豊かに歌いあげ、画面越しのファンの心も揺らした。
広大なステージの上で力強く激しいパフォーマンスを繰り出した「Pretty Savage」から、ライブはいよいよ後半へ。「DDU-DU DDU-DU」では真っ赤なレーザーが交差する中、天井には巨大なLEDが設置され、背後には大きな炎が上がり、正面は水が敷き詰められたプールのようなステージが出現。
4人は水飛沫を上げながらダイナミックに歌い、踊り、ボディパーカッションも奏でると、男性ダンサーたちは屈服して水の中に転倒。デビュー初期の代表曲「WHISTLE」「AS IF IT'S YOUR LAST」に続き、リサのウィンクからスタートしたアグレッシブなヒップホップ「BOOMBAYAH」では、ROSÉ(ロゼ)が<SAY YEAH!>と呼びかけ、JISOO(ジス)とJENNIE(ジェニー)はジャンプで応戦。色とりどりのテープが勢いよく飛び交う中で、メンバーが画面に向かって笑顔で手を振る。
最後に、ファンやスタッフへの感謝の気持ちを伝えるなか、LISA(リサ)が母国語であるタイ語で遠くで支えてくれている家族への想いを語り始めると、その目には涙が、、、そして、4人は肩を寄せ合いながらファンからのメッセージがプリントされたステージへと移動し、「FOREVER YOUNG」をリラックスした雰囲気で歌い、約1時間半にわたったクールで熱い初のオンラインライブは温かく親密なムードの中で幕を閉じた。
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