韓国のソウル中央地裁は19日、海外で脱税行為を行ったとして特定経済犯罪加重処罰法違反の罪に問われた俳優チャン・グンソクさんの母親に対し、懲役2年6カ月、執行猶予4年、罰金30億ウォン(約2億8000万円)の判決を言い渡した。
母親は芸能事務所のツリージェイ・カンパニーを経営し、息子であり同事務所の所属芸能人でもあったチャン・グンソクさんが海外での活動で得た所得を香港などで引き出したり、使用したりすることで約18億ウォンを脱税したとして在宅起訴された。
加えて裁判所は、母親が代表である株式会社ツリージェイ・カンパニーには罰金15億ウォンを言い渡した。
母親は故意の脱税ではなかったと主張したが、裁判所は脱税を有罪と判断。ただ、被告が脱税分を納付済みで、同じ種類の犯罪で処罰を受けた前歴がないことを踏まえて執行猶予付き判決とした。
また、両罰規定により株式会社ツリージェイ・カンパニーも租税犯処罰法違反の容疑で一緒に起訴された。
ツリージェイ・カンパニーは所属芸能人がチャン・グンソクさん1人のみの事務所とされていた。チャン・グンソクさんは2018年7月に社会服務要員(兵役代替服務制度の一つ)として服務を始めた後、同事務所から独立したことを明らかにしていた。