「コラム」輝かしいヒョンビンの真実7「海兵隊に入隊」

映画『友へ/チング』には、格闘シーンも多かった。当然、ケガをする危険も大きい。ヒョンビンの足にはもう「一生ものの傷跡」ができたという。それほどの意気込みを見せて、ヒョンビンはドラマ版の『チング~愛と友情の絆~』を演じきった。

新しいキャリア
2010年にヒョンビンは、『私の名前はキム・サムスン』と同じように財閥の御曹司に扮した『シークレット・ガーデン』に主演して、ハ・ジウォンと共演した。
このドラマは大ヒットしたが、主役の男女の身体が入れ替わるという特異なストーリーの中で、女性の仕種を見事に演じきったヒョンビンの評価はさらに高まった。
次はどんな作品で楽しませてくれるのか。
そう期待していたファンが驚いたのは、ヒョンビンが志願して2011年3月に海兵隊に入隊したことだった。
海兵隊は軍隊の中で一番訓練が厳しいことで有名だ。いくら兵役だったとはいえ、ヒョンビンが自ら過酷な環境に進んだことは意外だった。
しかし、ヒョンビンにしてみれば、意外でもなんでもなかった。
「自分の内面を探せる時間は貴重だと思います」
ヒョンビンは海兵隊に入ってこう語っている。新しい自分を見つけるために、彼はあえて厳しい状況に自分を放り出そうとしたのだ。勇気がある俳優だ。

除隊して芸能界に復帰したヒョンビンは、2014年に『王の涙-イ・サンの決断-』に主演した。この映画でヒョンビンは逞しい国王像を作り上げた。何よりも、弓を引くときの背中の筋骨隆々ぶりがまぶしかった。
海兵隊の厳しい訓練をやり遂げたことで、ヒョンビンは自分の俳優人生に「強さ」という新しいキャリアを加えたのである。
(終わり)

文=朴敏祐(パク・ミヌ)+「ロコレ」編集部
コラム提供:ロコレ
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2020.12.25