映画『徐福』の主要キャラクターは、人類最初のクローン人間となる徐福(パク・ボゴム)と、彼を目的地に連れていくという任務に就く元情報局エージェントのミン・ギホン(コン・ユ)である。この両者が物語を大きく動かしていく。
衝突する2人
ミン・ギホンは、クローン人間を安全に移動させるという「難しいミッション」を断れなくなり、実験室で出会った徐福(ソボク)と一緒に特別な移動を開始する。
2人は市場や海など、行く先々で衝突してしまうのだが……。
映画『徐福(ソボク)』のオンライン制作報告会でコン・ユは演じるミン・ギホンについてこう語った。
「一線から退いた元情報局要員ですが、一人で暗闇の中で、孤独と苦痛の中で生きていた人物なのです」
「生涯で最後の任務を引き受けることになり、それが徐福との同行でした。徐福を安全なところに保護しながら移動する中で、お互いに理解しあっていくという過程を描いていきます」
コン・ユが語るミン・ギホンの人物像は本当に興味深い。
また、コン・ユは共演するパク・ボゴムについても語った。
「観客が考えるパク・ボゴムの善良なイメージとは正反対の目つきが、『徐福』という映画で初めて出たと思います」
「『徐福』を通じて見せたパク・ボゴムさんのイメージの変身も、映画を見る上でポイントになるでしょう」
こうした発言を聞いていると、ますます『徐福』に対する関心が高まってくる。
とにかく、コン・ユとパク・ボゴムがダブル主演する映画『徐福』は、凄い作品になりそうだ。
〔『徐福』作品情報〕
◆『徐福』のテーマ
映画『徐福』は、人類初のクローン人間をめぐる人間同士の暗躍を描いている。そのクローン人間に扮するのが、人気絶頂のパク・ボゴムだ。そして、コン・ユが扮するのは国家機関のエージェント。人類の命運を握ったクローン人間をめぐって様々な勢力が激闘するのだが、その中でコン・ユが演じるキャラクターも大いに奮闘していく。
◆『徐福』の撮影
『徐福』は2019年5月から撮影を行ない、2019年10月にすべての撮影を終えた。その後はずっと編集作業を行なっていて、ようやく2020年12月に韓国で公開されることになった。
◆『徐福』のタイトルの由来
クローン人間が「徐福」と呼ばれるのには由来がある。クローン人間は複製なので「不老不死」に該当するが、徐福もまた不老不死にまつわる人物なのだ。中国を史上初めて統一した秦の始皇帝の時代、彼は不老長寿の薬を探した者に莫大な褒美を取らすというお触れを出した。すると、徐福という者が始皇帝の前に現れて、不老長寿の薬をかならず探すと宣言した。結局は探すことができなかったのだが、「徐福伝説」が各地に残り、徐福は不老不死を象徴する人物になった。それによって、不滅のクローン人間を扱った映画のタイトルに起用されたのだ。
◆『徐福』の公開
韓国で今年の12月に公開されることになっている。
提供:韓流テスギ
http://tesugi.com/
『徐福』の監督がパク・ボゴムを「演技が動物的だった」と評した意味は?