平和協定と改革開放に反対し、血盟・中国との同盟を守る道が愛国だと考える北朝鮮の護衛総局長(クァク・ドウォン扮)の威圧感ある登場は緊張感をより一層引き上げる。“護衛総局長”はクーデターを通して、三国首脳を北朝鮮の核潜水艦「白頭号」に拉致されるようにし、アメリカはその背後に中国がいることを知ることになる。三国首脳が人質となった非常事態を迎えたアメリカ、韓国、中国政府。そして竹島の周辺で日本の潜水艦と出会うことになる「白頭号」の姿は、冷戦の海がもはや朝鮮半島だけの問題ではなく、東北アジアの平和までをも脅かす一触即発の状況であることを示唆して緊張感を一気に放出する。また、そのほかにも魚雷、核潜水艦などのスケール感あふれる水中アクションはこれまでの韓国映画では見ることが出来なかったリアルな潜水艦アクションを披露することと期待を高めている。
究極の戦略武器であるSLBM(潜水艦発の弾道ミサイル)まで兼ね備えた北朝鮮の核潜水艦「白頭号」。核ミサイルが発射されるかもしれない危機状況の中で「私たちが共生する道を模索してみましょう」と話す韓国の大統領に扮したチョン・ウソンのセリフは現在の朝鮮半島で生きている人たちが振り返る価値のあるメッセージを含み、熱い涙を誘う。
地球上で唯一冷戦が未だに持続している韓国と北朝鮮、そして朝鮮半島を取り巻く強大国の間で実際に起こりえる危機状況をチョン・ウソン、クァク・ドウォン、ユ・ヨンソク、アンガス・マクファーデンといった個性と演技力を兼ね備えた4人の俳優の共存と対決を通して臨場感あふれる映画を作り上げてくれることと期待する。
WOW!korea提供