「コラム」芸能人が兵役でよく所属した義務警察は2023年までに廃止される!

これまで義務警察は、兵役の軍務の代わりになる制度として定着してきた。母体は1971年に作られた戦闘警察。北朝鮮のスパイ摘発やデモの警戒が主な任務だった。その戦闘警察から派生して1982年に義務警察が誕生し、今日に至っていた。

 

広報団に入る芸能人が多かった
義務警察には「一般の義務警察」「特技を持った義務警察」「独島(トクト/日本では竹島と呼ぶ)の警備隊」の3種類があり、常に志願者がとても多かった。
中でも、芸能で優れた資質を持った人は、それが特技と認められて義務警察に合格する可能性が高かった。
義務警察に入ることが決まったら、まずは現役兵と同じような新兵訓練を受ける。ただし、現役兵は訓練が5週間だが、義務警察は4週間に短縮されている。

その訓練中に勤務希望地を第一候補から第四候補まで出す。そして、訓練での成績や適性を判断されて勤務地が決まる。
新兵訓練を終えると、今度は義務警察の中にある教育センターで新人教育を3週間受ける。ここで義務警察の勤務に必要な技術や法律を学ぶ。さらに体力強化訓練を重ねて新人教育は終了し、各地の地方警察に赴任していく。
現場での主な任務は、「デモの警備・鎮圧」「派出所勤務」「交通整理」「国会周辺や空港などでの治安維持」など。週休2日制で1週間の勤務は45時間である。

なお、各地の地方警察庁には広報団があり、学校を回ってイジメや校内暴力をなくす広報活動を行なったり、警察が関係する重要なイベントで活躍したりしている。
メンバーは15~18人。この中に音楽を得意とする芸能人が入ることが多い。
このように、スターの兵役で重要な役割を果たしてきた義務警察は2023年までに廃止されてしまう。しかも、現在は年ごとに人員を減らしている。
そういう意味で、今後は芸能人も義務警察を活用することはできなくなるだろう。

文=「ロコレ」編集部

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