「コラム」『キム秘書』で自分と逆の役を演じたパク・ソジュンの変化とは?

パク・ソジュンは本来の自分自身について「客観的で、冷静で、ときには悲観的なこともあります」と分析している。そんな彼が『キム秘書はいったい、なぜ?』の撮影に入ると、戸惑いが大きかった。それはなぜなのか。

ドラマを通して自分が変わった!

パク・ボゴムが戸惑ったのには理由があった。
「とてもキザな役を演じたので、撮影が始まったばかりのころは私も耐えるのが辛いと思うほどでした。なぜなら、ヨンジュンはナルシストで、あまりに自己愛が強い男だったからです」
ヨンジュンの役は素の自分とあまりに違いすぎたのだ。
しかし、それは俳優にとってよくあることだ。むしろ、自分と違う役を演じたほうが興味深いだろう。
そのことにパク・ソジュンも気づいた。
「今回演じたヨンジュンは、本来の私とは正反対の人間だと思います。でも、自分を愛そうと思ったら、そのまま愛することができるんですよ。結局、ドラマを通して自分が変わったみたいです」
こう語るほどヨンジュンというキャラクターはパク・ソジュン本人に強い影響を与えた。それは、俳優としての多様性を広げる効果も生んだ。変化は確実にパク・ソジュンに訪れたのだ。

彼がさらに言う。
「以前は、演技がうまくできないと『自分が失敗したのかな』とへこんだのですが、最近は『そういうこともあるだろう。よくやってるよ』と思えるようになりました」
事実、パク・ソジュンは『キム秘書はいったい、なぜ?』の撮影では「これはコミカルな状況ではない。私の日常なんだ」と思えるようになったという。
「シナリオを見ているときは、自分のセリフばかり気になります。しかし、撮影現場でパク・ミニョンさんの演技を見て、『このように演技をするのか』と感動しました。監督も『相性がいい』と言ってくださいますし、このドラマに出演したことで長所しか見つけられませんね」
実際、『キム秘書はいったい、なぜ?』があれほど面白いのも、パク・ソジュンがナルシストのヨンジュンを「120%の成りきり」で演じていたからだ。

 

構成=「ロコレ」編集部

提供:ロコレ

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2020.01.18