チョ・イル主演の『ヘチ』(原題)が日本で『ヘチ 王座への道』と題して、NHK・BSプレミアムで11月10日から放送される。日曜日の午後9時から1時間というのが放送枠になっている。
若き日の英祖
チョン・イルが主演した『ヘチ』は、韓国のSBSで2019年2月11日から放送された。
注目を集めたのが、『イ・サン』や『トンイ』という傑作を書き上げたキム・イヨン作家が脚本を担当したことだ。
時代劇は特に脚本が大事。そういう意味でも、『ヘチ』は大物が脚本を書いて好評を博した。
ドラマは、低い身分の血を受け継いだ「歓迎されない王子」が朝鮮王朝の政治を改革するまでを描いている。
「最も低いところから始まった一番輝かしい王位継承物語」
これが『ヘチ』のキャッチフレーズだ。
主役のチョン・イルが扮するのは若き日の英祖(ヨンジョ)だ。
この英祖とは、どういう人物なのだろうか。
彼は、1694年に生まれた。父は19代王の粛宗(スクチョン)、母は側室の淑嬪(スクピン)・崔(チェ)氏だ(ドラマ『トンイ』の主人公)。異母兄は、粛宗と張禧嬪(チャン・ヒビン)の間に生まれた6歳上の景宗(キョンジョン)だった。
兄の景宗は1720年に20代王として即位したが、在位わずか4年2カ月で亡くなった。彼には子供がいなかったので、英祖が21代王として即位した。
しかし、英祖を悩ませたのが、「景宗毒殺の首謀者」という噂だった。
果たして、本当に英祖は景宗を毒殺したのか。
真実は歴史の闇にまぎれてしまったのだが……。
構成=「チャレソ」編集部
コラム提供:チャレソ
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