Kポップが好きになると、ハングルを覚えてスターの言葉を理解したいと思うようになるでしょう。そう願う人のために用意されたのが『Kポップ・ファンのためのハングル講座』です。
講師を務めるのは韓国語講師のウィ・ソンジュン(魏聖銓)さんと作家の康熙奉(カン・ヒボン)さん。
二人の対談を行なったあとで、講座の概略を説明します。
会話のパターンを覚える
ウィ「Kポップのスターがステージでファンに話しかけている言葉を再現してみましょう」
康「普通に挨拶するとすれば、『アンニョンハセヨ』(안녕하세요)ですよね」
ウィ「それから『チャル チネッソヨ』(잘 지냈어요?)も使います」
康「『チャル チネッソヨ』はそのまま訳せば『よく過ごしていますか』だけど、わかりやすく言えば『お元気ですか』という意味ですね。もっと親しみを込めて言えば、『どうですか』という意味の『オッテヨ』(어때요?)とかはどう?」
ウィ「『最近』を意味する『ヨジュム』(요즘)を入れて、『ヨジュム オッテヨ』(요즘 어때요?)にするといいですね」
康「ステージの上でスターがそう言ったら、観客席のファンは何て答える?」
ウィ「『チャルチネッソ』(잘 지냈어)とか、会いたかったという意味の『ポゴシッポッソ』(보고 싶었어)」などと返事しますね」
康「すると、スターは今度どのように声をかける?」
ウィ「『マンナソ パンガウォヨ』(만나서 반가워요)や『マニ キダリョッチョ』(많이 기다렸죠?)」
康「『マンナソ パンガウォヨ』は『会えてうれしいです』という意味ですね」
ウィ「そうです」
康「『マニ キダリョッチョ』は『たくさん待ったでしょ』という意味になります。『パンガウォヨ』とか『パンガプスムニダ』(반갑습니다)というのは、初対面のときはかならず言いますね」
ウィ「このように短いフレーズを少しずつ覚えていくことが大切ですね。聞き取れて反応できるようになってくるとKポップや韓国語がますます楽しくなってくると思います」
康「なるほど。他にスターが言いそうなことは? たとえば、『一生懸命にやります』は?」
ウィ「『ヨルシミ ハゲッスンニダ』(열심히 하겠습니다)です。 『よろしくお願いします』は『チャル プタットゥリゲッスムニダ』(잘 부탁드리겠습니다)も一緒に覚えておくと聞き取れます。それから、ファンが気になるのは、コンサートやファンミーティングを次にいつやるかということ。それならば、『タウメ オンジェヘヨ』(다음에 언제 해요?)と大きな声で尋ねてみましょう」
康「『次は、いつやるのですか』という意味です」
ウィ「そうですね」
康「こういう会話にはフレーズのパターンがあるんですよね。それを覚えることによってスターが言っていることの多くを理解できるようになるでしょう」
構成=「ロコレ」編集部
コラム提供:ロコレ
http://syukakusha.com/
<『韓流ファンのためのハングル講座・初級編』講座案内>
ドラマやKポップで役立つハングルをわかりやすく学びます。講師はウィ・ソンジュンさんと作家の康熙奉(カン・ヒボン)さん。
■開催日時 2019年10月12日(土)14時〜16時
■場所 ブックハウスカフェ 2F ギャラリーひふみ座/地下鉄神保町駅A1出口からすぐ(東京都千代田区神田神保町2-5 北沢ビル)
■受講料 3,500円/高校生以下2,000円(教材費を含む。消費税込み) ※当日会場にて、現金でお支払いください
詳しい説明やお申込みは以下のリンクをご覧ください。
https://blog.goo.ne.jp/blueguide/e/0b8b26878a90317f05e9922efd6ac337
(写真左)ウィ・ソンジュン(魏聖銓)
1968年ソウル生まれ。1992年に来日し、学習院大学で日本語日本文学博士を取得。現在は法政大学をはじめ、多くの大学で韓国語を教えている。著書は『New!韓国語&会話』(右文書院)など。コラムニストとして日韓の文化の違いについても論じている。
(写真右)康熙奉(カン・ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人2世。韓国の歴史・大衆文化や日韓関係を描いた著書が多数。主な著書は『ヒボン式かんたんハングル』『韓流スターと兵役』『韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の歴史と人物』。