「コラム」植民地時代の朝鮮半島で何が起こったのか(後編)

 

植民地支配からの解放
朝鮮半島の人々にとって「姓」は民族の誇りを示す象徴的なものです。それだけに創氏改名は受け入れがたかったのですが、それを強制されることで、自尊心が著しく傷つけられました。
1941年12月、日本はアメリカに宣戦布告しました。

戦局が激化すると、多くの人たちが日本国内の炭鉱や軍需工場で強制的に働かされたり、兵士として戦場に駆り出されたりしました。男性ばかりではなく、女性も徴用されるようになりました。その一部の人たちは「従軍慰安婦」と呼ばれ、戦時下とはいえ、人権が侵害されました。
1945年8月15日、日本の敗戦によって、朝鮮半島はようやく植民地支配から解放されました。

人々は「これで民族による独自の政府を樹立できる」と歓喜しましたが、喜びも束の間、朝鮮半島は米ソの冷戦のあおりを受けて南北に分断されました。1950年には朝鮮戦争も起こり、以後も民族分断の苦難の歴史が続いています。
(終わり)

文=康 熙奉(カン ヒボン)

コラム提供:ロコレ
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植民地時代の朝鮮半島で何が起こったのか(前編)

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2019.08.13