形が決められていない表現
イ・ジュンギは2012年2月に兵役を終えて芸能界に戻ってくると、作品の傾向が以前と違ってきた。
明らかに、個性的な時代劇への出演が多くなった。『アラン使道伝』『朝鮮ガンマン』
『夜を歩く士(ソンビ)』といったように……。
イ・ジュンギが時代劇の魅力を語る。
「自分には時代劇のほうが合っていると思います。個人的にも、時代劇が好きです。表現の違いも大きいですね。現代劇は生活の中の細やかな演技を表現する面白さがあり、時代劇では形が決められていない表現を想像して演じていく楽しみがあります」
実際、イ・ジュンギには時代劇がよく似合う。
そして、彼が2016年に主演したのが『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』であった。
936年に朝鮮半島を統一した高麗王朝の初期が舞台となる時代劇で、イ・ジュンギは初代王の王建(ワン・ゴン)の息子に扮している。やがては、名君のほまれが高い4代王・光宗(クァンジョン)になる人物なのだが、物語では複雑な境遇を抱えた王子が偉大な王になっていく過程がファンタジーとロマンスを交えて描かれていた。
イ・ジュンギは「時代劇では形が決められていない表現を想像して演じていく」と語っていたが、『麗<レイ>~花萌ゆる8人の皇子たち~』では、彼の独特な感性が発揮されて光宗を見事に演じきっていた。
構成=「ヨブル」編集部
コラム提供:ヨブル
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