2012年6月に日中韓で構成されたアジアグローバルユニットとしてデビューしたCROSS GENE。そんな彼らが自ら主演を果たした映画「ZEDD」を舞台化した特別なショー「CROSS SHOW "ZEDD"」を開催した。10月12日(日)、会場となった東京・渋谷のAiiA Theater Tokyoには大勢のファンが駆けつけた。
演劇とライブステージの2部構成となっており、今までにない特別なショーとなった。
CROSS GENEはオレンジの囚人服に身を包み、ゾンビに扮したダンサーと共にステージ上へ登場した。映画「ZEDD」のパニックな世界観をそのままに表現しながらも、ゾンビが溢れかえる世界をコミカルとシリアスなシーンで演じ分けた。
新キャストとして大人気バラエティ番組「水曜どうでしょう」の名物ディレクター、藤村忠寿氏を迎え、さらにパワーアップした「ZEDD」となった。
ライブステージに移り黒と白のコントラストが印象的な衣装で登場した。雰囲気を変えてステージに戻ったCROSS GENEにファンは大興奮。「準備はできていますか?」の掛け声で始まったのは「La-Di Da-Di」。会場を十分に暖め、ノンストップで「Dirty Pop」、「ON THE FLOOR」へ。会場はカラフルな証明に照らされ、いつの間にかクラブのような空間へと変化した。
「ワン・ツー!こんにちは!We are CROSS GENE from Asia!」と声を合わせて元気にあいさつ。続けて1人ずつ自己紹介へ。「こんにちは、CROSS GENEのタクヤです!ZEDDではXiを演じました。今日は楽しんでください。よろしくお願いします!」とタクヤ。ヨンソクは「みなさん、こんにちは!お昼ご飯食べました?ヨンソクです。1足、2足、3足、ヨンソクです!ZEDDではSEVENです。」と茶目っ気たっぷり。続けてあいさつしたのは日本語が得意のシン。「NINEを演じたシンです。本当に会いたかったよ!今日は最後まで盛り上がろう!」とクールに手を振った。あいさつ前にコンタクトレンズを落としてしまうハプニングに襲われたキャスパーは「こんにちは!僕はキャスパーです。コンタクトが落ちちゃって…よろしくお願いします!SIX HUNDRED(ZEDDでの役名)です。」とあいさつ。「こんにちは、セヨンです。ZEDDでZEROを演じました。よろしくお願いします!」とニコニコ笑顔で話すのはセヨン。最後に「みなさん、こんにちは!僕はZEDDの中でTHIRTEENを演じましたサンミンです。最後まで一緒に盛り上がりましょう!」とサンミンが締めた。
タクヤは「最初は僕達のお芝居から入りましたが、どうでしたか?6人合わせて舞台でお芝居するのは初めてだったので緊張しましたが、楽しく見ていただいて安心しました!」と感謝を伝えた。隣にいたシンはタクヤの言葉をメンバーたちへ同時通訳中。ファンの反応を知ったメンバーたちも満足そうな笑顔を見せた。
「これからCROSS GENEのライブが始まります!準備はいいですか?」の掛け声で始まったのは「My Love Song」。ヨンソクの綺麗な歌声で始まったこの曲では甘い歌詞とは裏腹に力強いダンスを披露。続けた「Solar」、「For This Love」でも休むことなく激しいダンスをこなした。次に披露した「Amazing-Bad Lady-」では雰囲気を変えたセクシーなダンスを披露し、ファンからは黄色い歓声が飛んだ。
「後半戦に入りますが、みなさんの声が足りないので声出ししたいと思います!」とタクヤが提案。続けてシンは「申し訳ないですけど、今日声が小っちゃいです!」と愛嬌たっぷりに話すと、ファンも負けてはいられない様子。会場を3つに分け、メンバーとファンが一緒になって楽しみながら声出しの練習をする一幕もみられた。
後半戦は「CRAZY」からスタート。声出しの成果もあってか、ファンは今日一番の掛け声で声援を送り、会場のボルテージは最高潮へと達した。「Sky High」では飛行機を思わせるような可愛らしいダンスと、アクロバットを披露し会場を沸かせた。ピンクの照明がステージを照らし、流れ始めたのは「Page Of Love」。彼女へ愛を伝えるような歌詞をファンの目を見ながら歌い上げた。ファンも目を輝かせ、ステージから目を逸らすことができなかった。
ラストソングとして紹介された「Billon Dolla」ではゾンビダンサーもステージへ上がり、迫力満点の内容。途中にはファンへ一緒に踊るよう誘い、会場全体で総ダンス。圧巻のラストとなった。
メンバーがステージを後にするとすぐにアンコールを求める声が。ファンの声に応え、再びステージへと戻ったCROSS GENEは「New Days」をしっとりと歌い上げ、高い歌唱力を見せつけた。人気ドラマの挿入歌となった「Shooting Star」では、サビをファンと共に大合唱。感動的な時間が流れ、本当のラストとなった。
タクヤは「“CROSS SHOW ZEDD”いかがでしたか?今回は通常のライブに舞台をミックスしたものにチャレンジしました。僕たちが日本デビューをしてから2年経つのですが、毎回みなさんに新しいものを届けたいと思い、今回このような形でチャレンジしました。」と話し、ファンへの思いを語った。
続けて、最後にメンバー1人ずつ最後のあいさつを。キャスパーは「みなさん、今日は来ていただいてありがとうございます。これからもこういった姿をお見せします。みなさん、愛してる!」と話し、頭を下げた。
「シンくんのいい話タイムです!過去に戻りたいって話をよくしますよね?みなさんは戻りたい?僕は思ったことがありました。でも、どんなに大変なことがあっても、つらいことがあっても、みなさんの顔を見たら絶対に戻りたくない!といつも思いながらがんばっています。みなさんがいてくれて、僕は幸運だと思います。ありがとうございます!」と深々と頭を下げた。
感動的な雰囲気にやりづらそうに頭を抱えたヨンソクはファンをゾンビに例え「ゾンビのみなさん、お疲れ様でした!」と爆笑をゲットし、掴みはバッチリ。続けて「久しぶりにライブができて本当にうれしいです。超会いたかったです!あっ、僕の舞台(韓国のミュージカルにキャスティング)もぜひ見に来てください!」と話し恥ずかしがるヨンソクに、ファンとメンバーからは「かわいい!」との声が飛んだ。
セヨンは「僕はスタート前に緊張のドキドキではなく、うれしいドキドキがありました。みなさんがいるから僕はずっとうれしい気持ちでいられます。ありがとうございます!」と頭を下げた。
続けてタクヤはメンバーの片言の日本語がうらやましいと話しながらも「今日はありがとうございました。今回“ZEDD”という映画から始まって今回の舞台をやらせてもらいました。この映画には本当にたくさんの意味、僕たちにしかできないものが込められています。エンターテイメントは国など関係なしに伝わるものだと思うんです。韓国・中国・日本で集まった僕たちが一緒にパフォーマンスをしてたくさんの人に伝えるってすばらしいことなのだと思いました。それを少しでもみなさんに伝わればうれしいなと思います。これからも応援お願いします。」と真面目に話した。ファンからも、タクヤの言葉に応えるように大きな拍手を送った。
「はーい、お待たせしました。サンミンです!みなさん、今日は来てくれて本当にありがとうございます。僕も緊張しましたが、みなさんを見て楽しいとうれしいと、それが僕のして・・・したい・・・はぁ。まぁ、いいですね。みなさん、本当にありがとうございました!」と難しい日本語を途中で諦めてしまうサンミンの姿に、ファンもメンバーも大爆笑。
ラストにタクヤは「本日はお越し頂きありがとうございました!」とマイクを使わずに大きな声で感謝を述べ、出演者全員で深々と頭を下げた。ファンからは惜しみない拍手を浴び、幕を閉じた。
公演後には映画「ZEDD」のDVD購入者との握手会が開かれ、ファンとのふれあいを楽しんだ。
また公演中にはファンへ向けてのスペシャルな報告も発表された。2015年1月14日(水)に待望の日本カムバックが実現したのだ。ニューシングル「Futer」発売の知らせを受けたファンは喜びの歓声と期待の拍手を送った。今年12月、来年1月には日本での発売イベントも決定しているとのこと。CROSS GENEの更なる活躍に期待したい。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
【INTRODUCTION】
パフォーマーとして世界へ羽ばたく事を夢見る6人の若者達。
自分達の音楽とダンスを世界中の人々へ届けるという強い信念を持ち活動していた。 ある日、突如現れたプロモーターを名乗る男に騙され、強盗殺人の罪を被せられ刑務所に収監されてしまう。
無実の罪で投獄された6人。すぐに疑いは晴れると楽観的に捉えていたが、その思いは叶わず、次第に自分達の夢や目標を失っていった。そして長い刑務所生活の中で、彼らは自分達の名前を捨て、囚人番号で呼び合うようになる。
ZERO(SEYOUNG)「囚人番号020000」、NINE(SHIN)「囚人番号966769」、Xi(TAKUYA)「囚人番号121111」、SIX HUNDRED(CASPER)「囚人番号243600」、SEVEN(YONGSEOK)「囚人番号777252」、THIRTEEN(SANGMIN)「囚人番号130013」。
夢も希望も、生きる気力も失ったある日、それは起こった。
囚人の一人が突如暴れだし、他の囚人達を襲いだした。意識のないまま暴れるその囚人は、既に人間ではなく生きる屍だった。そして襲われた人々もまた生きる屍となり、周りの人間を襲いだす。突然の出来事にパニックに陥る刑務所内。6人は看守や他の囚人達と協力しあい、刑務所からの脱出を画策する。長い二日間のせめぎ合いの末、生き残ったのは6人だけであった。数年ぶりに刑務所の外の世界に出た彼らを待っていたのは、ゾンビで溢れ変える狂気の世界だった。
■CROSS GENEオフィシャルウェブサイト
https://www.crossgene.jp/?aid=259
■“ZEDD”オフィシャルムービーサイト
http://www.zedd-movie.com/