「コラム」再検証!イ・ジュンギが巻き込まれたブラックリスト問題

文在寅(ムン・ジェイン)政権の前に続いていた韓国の保守政権時代に、文化・芸術界で政府に批判的な人をリストアップして活動を妨害したのがブラックリスト問題だった。イ・ジュンギもこの問題に巻き込まれたのだが……。

なぜリストに載ったのか
2008年に始まった李明博(イ・ミョンバク)政権と、その後に続いた朴槿恵(パク・クネ)政権。この間に、政府に批判的な文化人や芸術家をリストアップして、その活動を妨害した事実が2017年に明るみになった。
それがブラックリスト問題だが、リストアップされたのは、芸術や文化で著しい活躍をしてきた人たちばかりだった。
そこにイ・ジュンギの名も含まれていた。
彼は、李明博政権が発足当時に失政を繰り返したのを受けて、政府に批判的なコメントを述べている。
それが、ブラックリストに載ってしまった原因だろう。果たして、彼はブラックリストに載ったことによってどんな妨害を受けたのか。
実は2010年の5月、イ・ジュンギは新しいドラマが決まっていたにもかかわらず、急に兵役のために入隊せざるを得なくなった。それは、兵役の延期が認められなかったからである。
それ以前、イ・ジュンギのようにトップクラスの俳優が、次回作の撮影が予定されながら兵役の延期が認められなかったことはほとんどなかった。
そういう事情から、兵役延期の不可こそがブラックリストに載ったことによる妨害工作ではなかったかと推測された。


文在寅政権が2017年5月に発足して以来、保守政権時代に起こった様々な工作事件が明るみに出て、関係する閣僚や高級官僚が逮捕されている。
最終的には、朴槿恵大統領も弾劾によって失職してしまい、後に逮捕された。
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2019.07.11