新兵訓練はどのように行なわれているのか。具体的にいうと、現役兵として入隊したときの新兵訓練は5週間にわたって行なわれる。ただし、社会服務要員や義務警察の場合、新兵訓練は4週間になる。まず、5週間訓練から見てみよう。
基本の新兵訓練は5週間
韓国中部にある論山(ノンサン)の陸軍訓練所で新兵訓練を受けるとする。
入所式は普通、月曜日の午後に行なわれる。訓練兵は家族や友人たちと一緒に陸軍訓練所に入っていく。本人だけでなく、家族や友人たちもこのときは不安そうだ。
数百人の新兵が集まった入所式が訓練所の練兵場で行なわれる。一般の民間人から軍人になるうえでの最初の行事で、新兵たちもまだ私服だ。自宅からそのまま来たから仕方がない。
観客席では父母や恋人たちが見守っている。入所式が終わると、訓練兵たちは練兵場を離れて、いよいよ新兵訓練の準備に入っていく。
ここで、家族や恋人としばらくのお別れだ。観客席では多くの母親や恋人が涙を流している。そこらじゅうでハンカチが濡れている。後ろ髪を引かれる思いで、訓練兵たちは練兵場を離れていく。
訓練兵たちは正式に訓練所で登録作業を行ない、その後に自己診断の報告書を書く。これは、自分自身に対するテストだ。入隊する前の自らの生活や経験を正確に分析することで、今後の軍隊生活への覚悟を明確に持てるようにするのである。
次に、訓練兵たちは身長・体重などの体格を正確に測定し、それを元に身体に合う活動服(生活するときに着る服)の支給を受ける。
1日目の予定はここまでである。
(ページ2に続く)