韓国ポン・ジュノ監督の映画「寄生虫(PARASITE)」が、第72回カンヌ国際映画祭で最高の賞であるパルム・ドール賞を受賞し、韓国大衆文化の価値をさらに高めた。先日の防弾少年団による米ビルボード・ミュージック・アワードの2冠達成に続き、世界三大映画祭の一つであるカンヌ国際映画祭でのパルム・ドール賞を受賞し、韓国大衆文化すなわち“K-カルチャー”が改めて世界中から注目を浴びている。
さらにアジア地域のアーティストにとって多少保守的な世界の有名な授賞式での相次ぐ貴重な受賞は、韓流がこれ以上“現状”ではなく“中心”として位置づけられ、その影響力を認められたと言える。
防弾少年団は今月2日(現地時間1日)、アメリカ・ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで開催された「2019ビルボード・ミュージック・アワード」で、トップデュオ/グループ部門と、トップソーシャルアーティスト部門で受賞し、2冠を達成。
防弾少年団はSNSでの活発な交流と膨大な世界中のファンによって、2017年からトップソーシャルアーティスト部門で受賞し、今回も受賞が予想されていた。しかしトップデュオ/グループ部門という貴重な本賞を受賞したことは、アジアのグループでは初の快挙で、防弾少年団のパワーを改めて証明した瞬間だった。
防弾少年団は現在、“21世紀のビートルズ”と呼ばれ、世界各地を飛び回っている。スタジアムツアーを各地で成功させている防弾少年団は、現地時間の6月1日と2日にイギリス・ロンドンのウェンブリー・スタジアムで公演をおこなう。またアメリカ・ニューヨークのエド・サリヴァン・シアターで開催されたCBS「ザ・レイト・ショー・ウィズ・スティーヴン・コルベア」でビートルズを連想させるステージを披露し、メンバーは自分たち自身が世界でどのように位置づけられているのか、はっきりと感じた。
またポン・ジュノ監督の7作目となる長編映画「寄生虫(PARASITE)」は、現地時間の25日に第72回カンヌ国際映画祭の閉幕式で韓国では初のパルム・ドール賞受賞を果たした。とくに今年は、韓国映画100周年となる年だけに、ポン・ジュノ監督がソン・ガンホ、イ・ソンギュン、チェ・ウシク、チョ・ヨジョン、パク・ソダム、チャン・ヘジン、イ・ジョンウンなどの俳優と達成した成果はさらに輝かしい。
防弾少年団とポン・ジュノ監督は、この5月に韓国芸能界を超えて社会全体に大きな朗報を伝えた。
ある専門家は「ポップが本場のイギリスをはじめ、ヨーロッパ地域と長い歴史を誇る有名な授賞式の場合、保守的な面が大きい。特にヨーロッパの場合は、芸術や文化が誕生した場所というプライドが高い場所だ」とし、「それにもかかわらず、多少なじみの薄いアジアの作品およびアーティストが主要な賞を受賞し、現地で大きな影響力を見せたということは、非常に意味のあることであり、韓流の明るい未来だ」と明らかにした。