韓国の結婚式は日本から見ると「異例」です。基本的に招待状は出さず、電話やメール、友人を通しての伝言などで参列者が集まるケースが多いのです。したがって、新郎か新婦の知り合いであれば、誰でも出席できます。ご祝儀もお金で出す人もいますが、プレゼントを渡す人も多く、高価なものなら友人との共同購入でも構いません。
かつては質素な結婚式を奨励!
韓国の結婚式では、式場内での席も特に決まっておらず、知らない人が紛れてもわからないほどです。
結婚式自体もあっさりしています。指輪の交換などをサッと行ない、新婦がブーケを投げる際に記念写真を撮ってお開きといった感じです。
食事はビュッフェ形式がほとんどで、引き出物も基本的にはありません。
こうした形式が多いのは、1973年に施行された「家庭儀礼準則」による影響が大きいと言えます。
この法律では、結婚式で引き出物などを出すこと禁止しています。
まだ暮らしが厳しい時代にもかかわらず、韓国人はプライドが高く見栄っ張りな人が多いので、借金をして豪華な冠婚葬祭を行なうケースがとても多かったのです。
そうした「無駄遣い」を戒めるために、当時の軍事政権は国民の冠婚葬祭に「質素」の概念を持ち込もうとしました。
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