<Wコラム>「少女時代」ジェシカでみる「KARA」と「Wonder Girls」のメンバー交代の歴史

<Wコラム>「少女時代」ジェシカでみる「KARA」と「Wonder Girls」のメンバー交代の歴史

日中韓の大衆文化の共有を象徴する女性アイドルグループ「少女時代」。9人のメンバー中、ジェシカの自らの「脱退」、または「解雇」が事実上に決まってしまった。

デビュー当初は「少女時代」を凌ぐ勢いの人気だった「Wonder Girls」や、日本では「少女時代」に先駆けて大ブレイクした「KARA」に続き、アイドル界では稀に見る結束力でライバルに差をつけてきた9人の女性たちが、ついに分裂してしまったのだ。

これで、K-POP女子アイドル界の黄金期を支えた「第2世代ガールズグループ」の3大グループは全て「メンバー脱退」という試練を味わったことになる。

もう少し前の話をしよう。4人組の「Fin.K.L」(ピンクル、フィンクル)と3人組の「S.E.S」で代表される「第1世代ガールズグループ」たちは、デビュー5年目を前後に解散、もしくは活動停止になっていた。それに比べ、「第2世代」の3大グループは、日本や中国など、世界各国で起きている「K-POPブーム」の恩恵を享受してきた分、長い寿命が予測されてきた。

しかし、寿命が長くなっている分、メンバーの「交代」や「脱退」は避けられなかったようだ。「個人の都合」、「契約トラブル」、「結婚」など、その理由は様々だったが、そんな中で7年間も、練習生(研修生)時代を含めると10年以上を、同じメンバーで活動してきた「少女時代」の輝きは特別なものだったといえる。

「Wonder Girls」は2007年、後に大ヒット曲となる「Tell me」の発売を控え、メンバーのヒョナ(現在は「4minute」で活動中)が抜け、ユビンが入った。幸いにもブレイク前だったこともあり、ダメージは少なかった。

しかし「Wonder Girls」は、2010年にソンミが脱退し、ヘリムが補強された頃からはその高い人気にも陰りが見え始めた。さらには、リーダーとしてチームを牽引してきたソネが結婚を理由に脱退し、メインメンバーのソヒも女優に転向してしまったことで、現在はチームとしての活動が難航している状況。日中韓よりもアメリカでの活動を重視した結果とも言われている。

一方、「KARA」も「Wonder Girls」と同じく、デビュー初期にメンバーの交代を経験している。ファースト・アルバムの発売後にソンヒが抜け、ジヨンとハラが補強された。このことが功を奏し、その後は日韓で大人気のガールズグループに成長した。
しかし、前から取り沙汰され始めた「契約問題」が悪化し、ことしの初めにはジヨンとニコルが脱退してしまった。

「KARA」にしては「一大危機」といえる重大事件だったが、その後はテレビ番組と連動した形で新メンバーのヨンジを順調に迎え入れ、8月からは4人組の新生「KARA」として新たな転機を迎えている。

では、8人体制になってしまった「少女時代」はこれからどのような復活劇を見せてくれるのだろうか。

そして、所属事務所のSMエンタテインメントは、「少女時代」ボーカルの軸としてチームに貢献してきた彼女の空白を適切、かつ迅速に埋めることはできるのだろうか。

ことしの年明けから立て続けに報じられたメンバーたちの恋愛スキャンダルで、韓国では「国民的アイドル」の牙城が崩れていく音はしたのだが、今回のジェシカ騒動で「ダメ押し」を食らった展開となっている。

支持してきた人気アイドルグループから、望んでもいない「メンバーの脱退劇」を表側から裏側まで見せられてきた韓国ファンや、脱退したアイドルの受け皿にもなってきた中国のファンとしては、もはやジェシカの復帰などはあまり期待していないのかもしれない。

しかし、日本のファンたちの中には、彼女の復帰を願っている人が多いようだ。少なくとも、こじれかけているジェシカと他のメンバーを含め、所属事務所との信頼関係だけでも、修復していただきたい。

「終身雇用」の伝統が崩れていく今の日本。齢をとっていくにつれ、世の中は厳しくなるばかりだ。方法論は別として、「夢か、現実か」の「二者択一」を迫られていた「少女時代」ジェシカに、我々は既に共感しているかもしれない。

WOW!korea提供

 

2014.10.02

blank