ライブステージでは、日本語が上手すぎるカラムではあるが、「やっぱり感情を一番上手く表現できるのは韓国語なので、より感情を出せる曲を届けたい」と、韓国の曲を選曲。まずは、以前の自分の姿を思い出しながら、いまの些細な幸せを探しているという内容の歌詞が印象的なバラード「Green Light」(ポール・キム)をグリーンライトの照明の中、幻想的な雰囲気で熱唱。
続けて、「これから大変なことがあって、つらいかもしれないけれど、一緒に手をつないで、いつかは目的地にたどりついて、いい景色が見られるからっていうメッセージが込められている曲なので、皆さんの前で歌いたいと思いました」とバラード「上り坂」(ユン・ジョンシン)を披露。この曲は女性歌手ジョンインがカバーしていることから、前半は原曲キー、後半は女性のキーでドラマチックに歌い上げ、カラムの感情を揺さぶる歌声、全身で歌う姿にファンはくぎ付けとなった。
次は、カラムとファンが思い出を語り合うコーナー。イベント前、ファンがカラムとの思い出を紙に書いてBOXに入れたが、それを時間のある限り、次々と紹介。それぞれ、何がきっかけでカラムに一目惚れし、ファンになったのか、ということを語り合いながら、カラムとファンがコミュニケーションを図り、この日会場に集まったファンの“カラム愛”を改めて感じる時間となった。
その後、プレゼント大会では、カラムがその場でチェキを撮影。その生写真にサインを入れ、客席に下りて、抽選で選ばれたファンに直接手渡しし、さらにリリースイベントで着ていた衣装も幸運な1人にプレゼントされた。
さらに、客席全員に再びカラムから歌のプレゼント。「わがままばかり言ってた僕をそっと受け取めてくれた♪」という歌詞で始まる、ファンに向けて作られた「I'm sorry」が届けられ、ファンは歌詞の意味を噛みしめながらうっとり聴き入った。
イベントは終盤に入り、感動のクライマックスは、カラムがファンへの感謝の思いを込めた手紙を朗読する一コマだった。「皆の前で歌ったり踊ったりトークしたりすることが僕は本当に大好きです。こうやってステージから、皆の笑っている顔を見られて、本当に幸せだと思います。泣いている人もいるけど、幸せな涙だよね? 日本にしばらく来ることができなくなるけど、こうやって過ごした時間があるから僕は寂しくないです…。ちょっと寂しいけど…。それに日本には来られないけど、すぐに軍隊に行くわけじゃないので、まだまだ韓国でも活動するし、皆と韓国でも会えたらいいなと思っています」と伝え、「皆さんと一緒に過ごしてきたこの時間は僕の宝物です。何があってもずっと一緒だから、寂しくはないし、また会えるっていう楽しみがあるから、僕は韓国で頑張ります。きょう来られなかった皆さん、遠くから応援してくれている皆さんも、本当にありがとう。家族や友達、メンバーも本当にありがとう。きょうここに来てくれた皆さん、そしてYumiさん、米原さんも本当にありがとうございます。いま僕が見ている風景を自分の目で写真に撮って、心に飾っておくね。これからもずっとずっと一緒に過ごしていこう。また会えるっていうことを楽しみにして、皆も体に気を付けて、笑顔で過ごしてください。きょうは本当に本当にありがとう。大好きだよ。カラムより」と読み上げると、会場には涙を流す人の姿もあちこちに見られ、大きな感動に包まれた。
そして、最後の歌は、軍隊に行く前にライブができたら、絶対歌おうと決めていたという「家族写真」(キム・ジノ)を選曲。「僕の気持ちをこの曲に全部入れて歌いますから、涙が出るのはしょうがないけど、それでも笑いながら、バイバイしよう」と曲フリをしたカラム。スクリーンには、歌詞の字幕はもちろん、前半はカラムが幼い頃の幸せそうな家族写真、後半はカラムには家族のような存在の大国男児メンバーたちの写真が映し出され、カラムの切なく心に響いてくる歌声と相まって、感動は最高潮に達した。
「すぐ行ってきますから、もっと周りにいる人、家族、僕のことも含めて、この先もお互いに大事に思いましょう。きょうは本当にどうもありがとうございました」と深くおじぎをしたカラム。会場はしんみりとした雰囲気に包まれていたが、最後は恒例の“ラムチュー”ポーズで笑顔いっぱいに会場が一つとなり、ファンミーティングは幕を閉じた。
カラムは歌、トーク、手紙で十分にいまの気持ちをファンに伝え、ファンもそれをしっかり受け取り、改めて絆を強めた今回の公演。お互いにまた一つ、最高の思い出を胸に、再会を楽しみに待つことだろう。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
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