ドラマ「王女の男」「逆転の女王」などで女子のハートをわしづかみにしたパク・シフが、2014年9月28日、パシフィコ横浜 国立大ホールでファンミーティング「秋風に乗って…再会~LOVE & FOREVER~」を開催した。日本でファンの前でステージに立つのは2年ぶりのパク・シフは、ミディアムテンポの曲「もう二度と離さない」を軽やかなダンスとともに披露しながら登場したものの、どこか緊張気味の様子。
「皆さん、お会いできてうれしいです。今日は皆さんと、楽しい一日を作って行きたいです」と言おうとしながら、ちょっと言葉をかんでしまい、「舌が絡まってしまって…」と、苦笑。そんな姿にファンからは「会いたかったー!」という温かい歓声が。観客席の青いライトが大きく揺れ、雰囲気は早くもヒートアップした。
夜7時スタートした公演は、この日2回目のステージ。
「昼のイベントよりも、夜のほうが緊張しています」と言いながら、腕を回し、「ハッ!」と気合を入れて、準備運動(?)をしたパク・シフ。
中国で今年の初めに撮影した映画「香り(原題)」について、「大勢のファンが撮影現場に来て応援してくださったので、エネルギーをいただき無事に撮り終えることができました」と、ファンヘの感謝の気持ちを語った。パク・シフ自身が歌った主題歌が、中国の音源ダウンロードチャートで1位になったことが話題になり、会場から拍手が送られると、「(1位には)本当にビックリしました。スタッフや作家さんも、『奇跡だ!』と言っていました」と照れ笑い。そして、映画の主題歌「君が来る音」を、映画のシーンが流れる中、時折目を閉じながら、しっとりと歌い上げた。
ここで一度退場し、ファンの「シフ氏~!」のかけ声で、再登場。ブルーのスーツから、カジュアルな秋色のカーディガンに着替えてリラックスした雰囲気の中、今年10年目を迎えた俳優生活を映像とともに振り返るトークコーナーがスタートした。
「演じた中で、一番自分に似ていると思うキャラクターは?」という質問には、「『清潭洞<チョンダムドン>アリス』のスンジョ。作家といろいろ話し、忠清道の方言など、パク・シフらしさを盛り込みました」。一方、一番演じるのに大変だった役については、「どれかひとつの作品が大変というよりも、タイトな撮影スケジュールに追われていたのが大変でした」と答えた。
日本公式ファンクラブなどを通じた「出演ドラマの中でどれが一番好き?」というアンケートの結果で、1位に輝いたのは、「逆転の女王」。「僕は、『王女の男』が1位になるのでは、と思っていたのですが…」というパク・シフだったが、「本人的ナンバーワンは?」と問われると、じーっと考えこみ、なかなか選べない様子で、「全部愛してください(笑)」。
「ザ・ベストシーン・オブ・パク・シフ」と名付けられた作品ごとのベストシーンを振り返るコーナーでは、清潭洞<チョンダムドン>アリス」で見せた、おちゃめなダンスシーンが流れると、会場からは拍手喝采! さらに、「逆転の女王」で上半身を露わにして踊るダンスが映し出されると、盛り上がるファンとは対照的に、パク・シフは小声で「これは、勘弁してください…」と照れまくりだった。
続いてスクリーンに流れたのは、「逆転の女王」で、パク・シフがキム・ナムジュに‘壁ドン’スタイルで迫るシーンの3連続!「ダンスと壁ドンをこの場で再現してください」という司会のリクエストに、すっと立ち上がったパク・シフ。音楽が流れると、くるくる回ったり、首を横にぶるぶる振ったり、控えめながら楽しそうにダンス。しかし、壁ドンの再現になると、「壁はどこですか?」とカメラの横を見ながら、戸惑った表情に。司会が「私が壁の代わりになります!」と立った場所に手を伸ばしてカメラを見つめるも、カメラに向かってやるのが恥ずかしい」と、笑ってしまい、NGを連発。一瞬真剣な顔をカメラに向けたと思いきや、恥ずかしそうな笑顔になって、照れ隠しのように小さく投げキスをした。
キス&ハグシーンの映像では、会場の中から選ばれた3人がステージに上がり、パク・シフとその場で再現するというサプライズも。「王女の男」のセンスを使ったキスシーンや、「逆転の女王」のお姫様だっこなど、緊張のあまり思わず固まってしまうファンを大胆にリードする姿に、会場からは「キャー!」という悲鳴のような歓声があがった。
中盤になるにつれ、当初の緊張もほぐれてきた様子のパク・シフ。「ソナギ」を歌うときには、ギターをかき鳴らしながら、首を振り、ノリノリに。満面の笑顔となった。
そして、ステージの上には、カフェ風のセットが登場。パク・シフも白いシャツに、黒いパンツ、めがねをかけて、シェフに変身!
「じゃあ、始めましょう!」と、手を叩いて気合を入れながら、キッチンに立つと、アンチョビ・ガーリックパスタを作り始めたパク・シフ。手慣れた手つきでフライパンを揺らしながら「ニンニクが大事なんですよ!」と炒めると、会場が香ばしい匂いに包まれた。ところがアンチョビを入れたら、フライパンの中で油とアンチョビが跳ね始め、慌ててエプロンを着ける、ちょっとしたハプニングも。最後にパスタと具をからめると、さらにパスタをトングでキレイに盛りつけ、上にガーリックをちょんちょん、と乗せてできあがり。ワインとパスタをワゴンに乗せ、シェフ・パク・シフ自ら、選ばれてステージに上がったラッキーな3人のファンのもとにお届け。「塩加減がちょうどいいですね。世界一おいしいです」というファンのお皿から一口パスタを食べて小さくうなずき、うれしそうな表情に。
「韓国にいる間、ずっと皆さんにお会いしたかったです。今日はみなさんと一緒に素敵な思い出ができました。努力していくパク・シフになっていきます。これからも、たくさんたくさん応援してください!」とあいさつし、ラストは、ファンヘの歌のプレゼント。ファンを想って準備した「クデル(君を)」は、「強く風邪が吹き続けたとき、止まぬ雨に降られ続ける日々。壁となり、大きな傘となり、僕のことを力強く守ってくれた君」という意味を込めたスローテンポの曲だ。ステージの右へ、そして左へとゆっくり歩き、歌いおわると目を潤ませながら、会場に深く頭を下げた。
アンコールは、「Shampoo」とTUBEの名曲「Season In The Sun」の2曲。ブルーのストールとチェックの帽子姿のパク・シフが登場すると、会場はオールスタンディング&ダンスで、最高潮に。最高の笑顔、そしてキレのあるダンスで、パク・シフワールド全開! 去り際にはステージからファンと握手を交わし、久々に会ったファンたちとの時間を最後の一瞬まで楽しんでいた。
写真:(C)MENTOR Co.,Ltd
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
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■パク・シフ ファンミーティング 名古屋公演決定!
11月5日(水) 名古屋国際会議場 センチュリーホール
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