「イベントレポ」映画『洗骨』 済州映画祭のクロージング作品として上映 水崎綾女さんが登壇し、韓国語で自己紹介に挑戦! 【韓国で大反響を呼んだ本作の報告レポート】

照屋年之監督長編2作目にして、世界各国で高く評価されている注目作!死者の骨を洗う風習・儀式を丹念に描いた感動作映画『洗骨』

映画『洗骨』は、来年、2019 年 1 月 18 日より沖縄先行公開、2 月 9 日より全国公開いたします。(配給:ファントム・フィルム)日本に留まらず、海外映画祭での評価が際立つ照屋年之監督。十数年に渡り地道に短編映画を発表し続け、遂に短編『born、bone、骨。』でアジア最大級の国際短編映画祭であるショートショートフィルムフェスティバル&アジアのジャパン部門・優秀賞、SKIP シティ国際 D シネマ・観客賞など数々の賞を受賞し、その才能が認められました。そして長編第二作である本作『洗骨』は、モスクワ国際映画祭を始め、上海映画祭、ハワイ映画祭など数々の国際映画祭に選出。ニューヨークで開催された北米最大の日本映画祭・第 12 回 JAPAN CUTS では 28 本の作品の中から見事観客賞を受賞、その評価は確固たるものとして確実に広がりつつあります。沖縄の離島・粟国島を舞台に、亡き人を風葬し、肉が朽ち骨だけになった数年後に対面し、骨を洗い、あの世におくり出すという独特の風習《洗骨》を題材に、奥田瑛二を主演に迎え、“祖先から現代への生命のリレー”、“家族の再生”というテーマを描いています。

シリアスな題材を描きながらもコミカルなシーンを絶妙に散りばめ、笑って泣ける珠玉のハートフルヒューマンドラマとして高く評価されている本作が、11 月 24 日~12 月 15 日に韓国・済州島で行われた、「済州映画祭」のクロージング作品に選ばれ、本日(15 日)、下記の通り上映を行いました。「済州映画祭」には、娘役で出演している水崎綾女さんが登壇し舞台挨拶を行っております。

『洗骨』 第 14 回 済州映画祭(クロージング)・水崎綾女さん登壇
■日程 12 月 15 日(土)上映 ■場所:韓国・済州島 ■登壇者:水崎綾女様

11 月 24 日から約 3 週間にわたり、韓国の済州島にて開催されている済州映画祭が 12 月 15 日(土)閉会を迎えた。14:30 より CGV 老衡洞にてクロージング作品として上映されたのが『洗骨』。上映後、鳴りやまない拍手の中、水崎綾女さんが登壇。韓国語で自己紹介を行いました(=コメント(下記公式コメント参照)をし)会場を温めた。会場からは「韓国でも必ず公開してほしい。済州でもぜひ!」と熱い声援を受けた。質疑応答は制限時間(30 分)を越えても質問が止むことがなく、途中で打ち切りになるほど盛況。「本当に出演して良かった作品だと改めて感じました」と水崎さんは語り、大盛況のうちに上映を終えた!

【水崎綾女さんのコメント=韓国語で下記のコメントを伝えました】
「1 ヶ月の撮影期間中、常に妊婦姿で過ごしていたので出産シーンの時に命の誕生に感動し涙が止まらなかったのを覚えています。自分自身を産み落としたような気持ちになりました。例え家族がバラバラになっても"洗骨"を通して、父、兄、娘、それぞれの想いがまたひとつになれる。大切な人と、大切な人を思い出して観て頂きたい作品です」とコメントしました。

【登壇中コメント】
済州映画祭の理事長がこの 3 週間の映画祭の中で『洗骨』の上映が最も拍手が多かったとおっしゃっていました。韓国は 20 回程来た事がありますが、一度来てみたかった済州島に映画祭で来ることができ、しかもそれが自分の人生の中で一番思入れのある作品だったので喜びもひとしおです。
「沖縄」と「済州島」は、とても近く、似てる雰囲気があると言われてます。お互い歴史のある島でこのような沖縄の風習を共感してもらい、嬉しく思います。早くこの感動を照屋監督、スタッフに伝えてあげたいです。監督、おめでとうございます!私の旦那である「Q 太郎さん」に登場から最後までお客様が爆笑でした。最後に済州島の皆様に自分で気持ちを伝えたく、覚えた韓国語がきちんと伝わり、嬉しく思います。また、是非来たいです。
《会場は満員の大盛況!「洗骨」と書かれたパネルを持って観客との記念撮影も行いました》

韓国のお客様にも「洗骨」が描く祖先への感謝の思いや、家族の絆が伝わり、上映後、会場では大きな拍手がおきました。

【Story】
洗骨――。今はほとんど見なくなったその風習だが、沖縄諸島の西に位置する粟国島などには残っているとされる。粟国島では西側に位置する「あの世」に風葬された死者は、肉がなくなり、骨だけになった頃に、縁深き者たちの手により骨をきれいに洗ってもらうことで、晴れて「この世」と別れを告げることになる。

沖縄の離島、粟国島・粟国村に住む新城家。長男の新城剛(筒井道隆)は、母・恵美子(筒井真理子)の“洗骨”のために、4 年ぶりに故郷・粟国島に戻ってきた。
実家には、剛の父・信綱(奥田瑛二)がひとりで住んでいる。生活は荒れており、妻の死をきっかけにやめたはずのお酒も隠れて飲んでいる始末。

そこへ、名古屋で美容師として活躍している長女・優子(水崎綾女)も帰って来 るが、優子の様子に家族一同 驚きを隠せない。様々な人生の苦労とそれぞれの思いを抱え、家族が一つになるはずの“洗骨”の日まであと数日、果たして 彼らは家族の絆を取り戻せるのだろうか?
奥田瑛二


筒井道隆 水崎綾女 / 大島蓉子 坂本あきら
山城智二 前原エリ 内間敢大 外間心絢 城間祐司 普久原明 福田加奈子 古謝美佐子 鈴木Q太郎 筒井真理子

監督・脚本:照屋年之
音楽:佐原一哉
主題歌:「童神」(歌:古謝美佐子)
製作総指揮:白岩久弥
製作:藤原 寛 小西啓介 宮崎伸夫 武富和彦
エグゼクティブ・プロデューサー:片岡秀介
プロデューサー:高畑正和 小西啓介
協力プロデューサー:飯田雅裕 具志堅 毅
アシスタントプロデューサー:南 陽
ラインプロデューサー:金森 保
撮影:今井孝博(J.S.C) 照明:鳥越博文
録音:横澤匡広 美術:木下沙和美
装飾:石上淳一 ヘアメイク:荒井ゆう子 スタイリスト:むらたゆみ
キャスティングディレクター:杉野 剛
沖縄コーディネート:鳥越一枝
編集:堀 善介 音響効果:佐藤祐美
助監督:丸谷ちひろ 制作担当:刈屋 真 柴野 淳
宣伝協力:新垣尊大 須藤淳子 平野誠也
スペシャルサンクス:粟国村 粟国村の皆さん
制作協力:キリシマ1945
制作プロダクション:ファントム・フィルム
制作:よしもとクリエイティブ・エージェンシー
製作:『洗骨』製作委員会(吉本興業 ファントム・フィルム 朝日新聞社 沖縄タイムス社)
配給・宣伝:ファントム・フィルム
(C)『洗骨』製作委員会
2018/日本/カラー/スコープサイズ/上映時間 111 分
公式HP:senkotsu-movie.com
Twitter:@senkotsu_movie
1 月 18 日(金)より沖縄先行公開 / 2 月 9 日(土)より全国公開

2018.12.17