宮廷の中の人間ドラマ
――これから韓国時代劇を見るうえで新刊が役に立ちますか。
康熙奉「日本の時代劇との決定的な違いを言えば、韓国時代劇はドロドロとした宮廷ドラマが多いということです。宮廷の中では、国王・王妃・側室・高官・女官といった様々な立場の人たちが絡み合いながら、権力闘争が繰り広げられていきました。そういった部分というのは、韓国の歴史に詳しくないと難しく感じるかもしれませんが、人間の権力に対する欲望や葛藤というのは世界共通の普遍的な要素を持っています。そのあたりを新刊では整理して解説しました」
――本文以外にも歴史データが豊富ですね。
康熙奉「歴代王と歴代王妃の詳しいデータが載っていますし、年表や人物事典や用語事典もあります。韓国時代劇を見ていてちょっとわからない部分があれば、それを一目で確認できる構成になっています。韓国時代劇を見る際の手軽な手引書として新刊を活用してくだされば幸いです」
〔書籍情報〕
書名/『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』
著者/康熙奉(カン・ヒボン)
発行/実業之日本社
価格/900円+税
発売/2018年11月2日
〔内容〕
第1章 韓国時代劇の人気作品で一挙に把握!朝鮮王朝の歴史とエピソード
第2章 韓流時代劇を見るときに必読!「朝鮮王朝の歴史/簡潔編」
第3章 朝鮮王朝をより深く知るための重要な歴史知識
第4章 これが韓国時代劇の主人公たちの実像!
第5章 韓国時代劇の最強ネタは「朝鮮王朝三大悪女」!
第6章 朝鮮王朝を揺るがせた重大事件の張本人
◆資料 歴代国王一覧・歴代王妃一覧・朝鮮王朝年表・人名事典・用語事典
〔著者略歴〕
康 熙奉(カン ヒボン)
1954年東京生まれ。在日韓国人二世。韓国の歴史・文化や日韓関係を描いた著作が多い。特に、朝鮮王朝の読み物シリーズはベストセラーとなった。主な著書は、『知れば知るほど面白い朝鮮王朝の歴史と人物』『朝鮮王朝の歴史はなぜこんなに面白いのか』『日本のコリアをゆく』『徳川幕府はなぜ朝鮮王朝と蜜月を築けたのか』『ヒボン式かんたんハングル』『悪女たちの朝鮮王朝』『韓流スターと兵役』『朝鮮王朝と現代韓国の悪女列伝』など。最新刊は『いまの韓国時代劇を楽しむための朝鮮王朝の人物と歴史』。
コラム提供:ロコレ
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