8月15日(金)、夏の一大フェスティバル「a-nation」のメイン会場である国立代々木競技場第一体育館(island stage)にて、一夜限りのスペシャルラインナップで贈るロックフェス「ROCK NATION」が開催された。この夢の祭典には、「河村隆一」「シシド・カフカ」「MICHAEL」「EDGE of LIFE」の4組の日本人アーティストに加え、韓国を代表する「FTISLAND」「CNBLUE」といった“豪華ロックスター”が大集結!のべ1万5000人のロックファンを熱狂の渦に巻き込んだ。
日韓を代表するロックスターたちによる夢の一夜は、つい先日デビューを果たしたニューフェイス、EDGE of LIFEのオープニングアクトで幕開けを迎えた。続くオープニングVTRでアーティストの紹介映像が流れ、スクリーンにFTISLANDとCNBLUEの文字が映し出されると、3階席まで“超満員”の会場から、われんばかりの大きな歓声が上がり、その人気の高さをうかがわせた。
SOPHIAのメンバーである松岡充がメインボーカルをつとめるニューバンドMICHAEL(ミカエル)、迫力ある歌唱力とドラム演奏を披露したシシド・カフカ、透き通った高音が印象的な河村隆一が、次々と最高のロックパフォーマンスで会場を盛り上げた。
そして残るは、いよいよFTISLANDとCNBLUEの2組。果たしてどちらが先に姿を見せるのか、みんながドキドキ、ワクワクしながら待ち受ける中、会場が暗転。スクリーンに“Next artist FTISLAND”という文字が映し出されると、客席からは“待ってました!”と言わんばかりの大喝采が起こり、カラフルなペンライトが一斉に灯された。
FTISLANDアクトのオープニングを飾ったのは、今年5月にリリースされた待望の4thアルバム「NEW PAGE」のリードトラックで、FTISLAND史上最もエッジの効いたロックチューンの「BE FREE」。メインボーカルのイ・ホンギは、首元に黒い模様をあしらった白のTシャツに、黒のボトムス、そしてパープル色できれいに染上げたヘアスタイルにサングラスをかけて登場し、黒・紺を基調とする衣装を着た他のメンバーとのコントラストを作り出した。曲の途中で、ホンギがサングラスをはずすと、この日一番の黄色い歓声が上がった。「ジャンプしよう!」という掛け声に続いて、キャッチーなメロディーラインが印象的な「TOP SECRET」を披露したあとは、“ホンギ節”が炸裂したノリノリのMCでファンを楽しませた。
「こんにちは〜!俺らはだ〜れだ!?(ファンが「FTISLAND〜!」と大きな声で答える)そうなんです、FTISLANDと申します!今日は、僕たちだけのステージではなく、『a-nation』という大きなフェスに呼んでいただいてありがとうございます!久しぶりのライブなので、皆さん、たくさん来てくれてありがとうございます!(毎年)一回くらいは必ずフェスに出るのですが、今年のフェスはちょっと違います。もともとフェスは盛り上がる曲とか楽しい曲ばっかりだったじゃん?(と観客に聞くも、これといった反応がなく)あ、他(のフェス)を知らないお客さんもいるんですよね。すみませんでした!(笑)。今年のセットリストは、ロックばかりじゃないんです!この前、夏のツアーがあって、そのときのテーマはパッション、スタイルのファッションではなくて(笑)、情熱のパッション!今日はそれを見せようかなと思います。ロックだけではなく、“愛にも情熱がある”っていうかんじ!バラードにも愛がある!(他のメンバーから「何それ!(笑)はやく、はやく!」というツッコミが入る)今日は、僕たちの特技を少し見せてあげようかな。まあ特技はたくさんあるんだけど(笑)、時間がないので次のコンサートを見に来てください!」とイ・ホンギ。
特技を見せると意気込んで披露したのは、力強いボーカルとドラマチックなサウンドが印象的な「beautiful」と4th アルバム収録シングルの「Last Love Song」。夕日を連想させるようなオレンジ色に照らされたステージの上で「♪愛してる 引き裂かれても」という切ない歌詞を、強く美しい声で歌い上げるホンギに、いったい何人の女性が心を奪われたことだろうか。
最初から最後まで、ステージ上を走り回ったり、ジャンプしたり、タオルを振り回したりと“ホンギワールド全開”のFTISLANDアクト。締めくくりは「Say Freedom!Yeah!みんな遊ぼうか〜!」という掛け声で会場の盛り上がりが最高潮に達した「FREEDOM」。メンバーのリズミカルなジャンプに合わせ、ありったけの声で「Freedom!」と叫び会場中が全力で飛び跳ねた。曲の途中「みんな座りましょう!」というホンギの呼びかけで、落ち着きを取り戻したのも束の間、「みんな叫べ!プリマドンナ見せてやれ!」の合図で、一斉にジャンプし、無数のタオルを宙に舞わせたプリマドンナ(FTISLANDのファン)たち。メンバーとファン、そして観客の一体感が生み出したベストパフォーマンスとなった。
今夏を最高にヒートアップさせた「ROCK NATION」の大トリを飾ったのは、CNBLUEの4人!ファンが手拍子を叩きながらメンバーの登場を待ちわびる中、ついに会場がライトダウン。彼らのテーマカラーであるブルーのペンライトが一気に輝きを放ち、stage islandは“青い光の海”と化した。同じく青い照明で照らされたステージに、白のトップス×黒のボトムスというシンプルなスタイルメンバーが登場し、「Ryu Can Do It」と「In My Head」でオープニングを盛り上げた。
MCではメンバーが「こんにちは、CNBLUEです!皆さん準備はいいですか〜!?」(ジョン・ヨンファ)、「今日も暑いですね〜。僕も暑いですが、もっともっと熱くなっていきましょう!」(イ・ジョンヒョン)、「今日は素敵なイベントに呼んでいただき、ありがとうございます!」(ヨンファ)とあいさつ。
続く「Wake up」では、ジョンヒョンがソロで華麗なギターテクニックを披露したのみならず、「準備はいいですか〜!?Clap your hands!」というジョンシンの掛け声とギターの音に合わせ、客席のファンがジャンプしながら「Wake up!Wake up!」と大合唱。2013年にリリースされ、オリコンチャート2位を記録した「Lady」では、メンバーが楽器を演奏しながらステージの上を走り回り、躍動感あふれるロックを披露!笑顔を見せながらヨンファが「代々木のLady〜!」とシャウトし、女性ファンの心を完全ノックアウト!
メンバーの名前を呼ぶ声と、歓声が鳴り止まない中、MCでジョンヒョンが彼らの近況とファンへの感謝を語った。
「最近すごく忙しくて、メンバーたちにも会っていなくて、空港で会ったのが1週間ぶりだったんです(笑)。だから(この)舞台の上でメンバーの顔を見て、すごく幸せだと思いました。(僕たちは)皆さんからたくさんの幸せをもらっているので、皆さんもぜひ幸せになってください。」
CNBLUEのアクト、そして豪華なロックスターが大集結した「ROCK NATION」の最後を飾ったのは甘美なブリットポップナンバーの「Can’t stop」。作詞作曲を手がけたヨンファは、弾き語りを披露し、美しい旋律を奏でた。それまでの力強い歌声とはうってかわって、穏やかでしっとりとした甘い歌声に酔いしれながら、「ROCK NATION」が幕を下ろした。
今秋に、日本ツアーを予定しているFTISLANDとCNBLUE。次はいったいどんなパフォーマンスを見せてくれるのか。進化しつづける彼らから、今後も目が離せない!
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
■ROCK NATIONオフシャルサイト:http://rock-nation.com/
■FTISLANDオフシャルサイト:http://ftisland-official.jp/
■CNBLUEオフシャルサイト:http://cnblue-official.jp/