ドラマ「美男<イケメン>ですね」のイ・ホンギ(FTISLAND)が連続ドラマに初主演した韓国ドラマ「百年の花嫁」のTBS地上派放送、ブルーレイ&DVDのリリースを記念し、主演のイ・ホンギ、ヒロインの兄を演じたソンヒョクが来日し、8月1日(金)東京・赤坂TBS放送センターにて記者会見を行った。
【動画】part2 イ・ホンギ主演「百年の花嫁」来日記者会見
本作は、大財閥のツンデレ御曹司チェ・ガンジュ(イ・ホンギ)と、行方不明になった彼の婚約者に顔がそっくりだという理由で、その代役をすることになった漁村の娘ナ・ドゥリム(ヤン・ジンソン)との恋を描いた、ハラハラドキドキのロマンチック・ラブコメディ。
TBS深夜枠にて毎週月曜、水曜、金曜の週3回の放送で、本日8月1日からスタート。それに先駆け、イ・ホンギとソンヒョクが登壇。それぞれ「イ・ホンギです。よろしくお願いします」「お会いできてうれしいです。ソンヒョクです」とあいさつした後、イ・ホンギは持ち前の饒舌なトーク力を生かし、会場をイ・ホンギワールドに。ソンヒョクにも冗談めいたツッコミを入れつつ、ドラマの見どころをたっぷりPRした。
Qまずはそれぞれ、劇中での役どころを紹介してください。
イ・ホンギ:金持ちです(笑)。デパートの若い社長で、恋愛は1回もしたことがなく、仕事ばかりやっている冷たい男です。
ソンヒョク:僕が演じたチャン・イヒョンは、愛する女性に対し、見返りを何も望まず、一途な愛を貫く足長おじさんのような人物です。
Qイ・ホンギさんは冷たいお金持ちの役ということですが、役との共通点はありましたか?
イ・ホンギ:ないっすね~(笑)。金持ちでもないし、デパートも持っていないし、冷たくないし。そして、恋愛はたくさんしてきたし(笑)。似ているところはないです。
Qそういう自分とは正反対の役をやるというのはどうでしたか?
イ・ホンギ:最初は本当に難しかったです。でも、前から金持ちの役をやりたいと思っていました(笑)。実際にやってみると、ドラマでは自分の素の表情とかが出ちゃダメだし、普段の自分の話し方とはぜんぜん違うので、キャラクターを作るのがけっこう大変でしたね。でも、周りの金持ちの社長さんとかを見て、“こういう雰囲気か”と役作りの参考にしたり。僕らの事務所の社長は、友だちみたいなんですけど、他のビジネスマン的な社長さんを見ながら勉強しました。
Qでも、少しはイ・ホンギさんっぽいところもありますよね?
イ・ホンギ:ま、ないですね(笑)。初めて恋愛をする人なんですけど、僕はそういう気持ちを忘れてしまったので、どうしようと思って(笑)。でも、現場では自然にその感情が出ましたけど。
Q本当に難しかったんですね。
イ・ホンギ:監督さんとけっこう相談しました。だから、一人でイモを食べるシーンがあるんですけど、本当はもうちょっと面白くやりたかったんです。でも、そこでいきなり素のホンギが出るのは、ありえないって言われて。もう少し隠してと言われたので、60%のホンギを出しました(笑)。
Q子どもとのシーンや猫を抱くシーンなどは?
イ・ホンギ:そういう部分も全く違いますね。役としては、猫は嫌いって感じなんですけど、実際僕は猫を飼っていて好きなんです。だから、演技をするときは好きという感じを出しませんでしたけど、空き時間のときは、ずっと猫と遊んだりしていました。
Qソンヒョクさんは足長おじさんという話でしたが。
イ・ホンギ:本当に(足が)長いですね(笑)。
ソンヒョク:(爆笑)
Q役と共通している部分はどこでしたか?
ソンヒョク:僕も性格的にあまり気持ちを表に出すほうではなく、裏で誰かのことを気遣ったりするタイプなんですね。なので、普段も感情を隠していることが多くて、好き嫌いというのも、特に誰かに言うわけではなく、親しい人にだけ言います。そういう点も似ていると思いました。胸の内はあまり表に出さず、裏で相手を気遣うという性格なので、僕って本当につまらない人間だなと思います(笑)。
Qでは、逆に演じていて難しかった点はありますか?
ソンヒョク:落ち着いて話をしなければならなかったこと。感情を抑えて演技をしなければならなかったことが難しかったです。そのため、できるだけ一人で過ごす時間も作りました。感情の起伏を出さず、落ち着いた演技をするというのは、大変でしたね。性格は似ている部分があったと言ったんですが、今回の役は人間味が
感じられないトーンの話し方をしなければならなかったので、そういう部分が難しかったです。
Q一人二役を演じたヒロインのヤン・ジンソンさんについての印象はいかがですか?
イ・ホンギ:ヤン・ジンソンさんはめっちゃ頑張る人で、髪型もメイクも変えて、演技も役に合わせて変えていたので、別人みたいな印象を受けました。
ソンヒョク:もし自分があの役をやっていたら、苦労していたと思いますね。一人二役というのは並大抵の苦労ではないので、本当に大変だったと思います。でも、彼女は頑張って一生懸命演じていました。もし、僕があの役をやっていたら、そこまではできなかったんじゃないかなと。
Qイ・ホンギさん演じるチェ・ガンジュの家には、言い伝えとか迷信がありましたが、お2人はそういうものは信じるほうですか?
イ・ホンギ:良い話は信じます。でも、悪い話は信じないです。
ソンヒョク:僕も迷信は信じていないです。でも、良いことは信じるし、悪いことは信じたくないので、イ・ホンギさんと同じですね。
Q撮影現場はどんな感じでしたか?
イ・ホンギ:監督さんが本当に楽しい、テンションが高い人なので、今までの現場だと僕が盛り上げていたんですが、この現場では監督さんがその役割をしていました。徹夜をしても、なぜか監督さんのテンションがずっと高かったので、逆に力をもらいましたね。
Q活気にあふれた現場だったんですね。
イ・ホンギ:そうですね。あと、監督さんはけっこうスケベです(笑)。僕もけっこうスケベなんですけど、監督さんのほうがスケベすぎて、盛り上がりました。ちょっと変態です(笑)。現場に中国のファンの方たちが来たんですけれど、監督さんは昔中国でドラマを撮ったことがあるので、中国語を話せるんですよ。それで、僕のファンに何か言ったんですが、どういう意味か分からなかったので聞いてみたら、僕のホテルの部屋番号を教えていたんです(笑)。
Qソンヒョクさんは現場の雰囲気はいかがでしたか?
ソンヒョク:僕は口数の少ないキャラクターだったので、何かを話そうと思っても、なかなか口から出なかったり、楽しみたいと思っても、役柄上、あまり楽しめなかったですね。監督からも、「お前はじっとしていろよ」「黙っていろよ」と感情を抑えるよう指示があったし、もともとシリアスな性格なんですが、そう言われたので、さらにシリアスになってしまいました。さっきホンギさんも言っていましたが、監督は変態チックなところがあるので、自分は楽しみ、俳優には「お前はダメだよ」と言ったりして楽しんでいたようです。少し気持ちが沈んでしまうこともありましたが、監督のテンションが本当に高くて、徹夜明けで翌日またお会いしても、こっちは大変で死にそうなのに、「大丈夫か」と元気よく声を掛けてくださったので、本当に楽しい現場でした。
イ・ホンギ:なんか監督さんは、ハグをしてあいさつをするんですが、男とは普通のハグ。女性にはもっと強いハグで、チューとかもするんですよ、ここに(と頬を指差す)。ハンパないですね(笑)。
ソンヒョク:暴露しすぎじゃないですか、ホンギさん。
イ・ホンギ:大丈夫ですよ(笑)。
Qここは絶対見てほしいというお気に入りのシーンを教えてください。
イ・ホンギ:ドゥリムに「俺と一緒に逃げよう」って言うシーンですね。このときドゥリムを抱きしめて、泣くんですが、自分で演じていても感動的なシーンだなと思いました。
ソンヒョク:僕は最後のほうでドゥリムに会いに行くシーンです。心の整理をして、「君のことをここで待っているよ、行きたいところに行っていい、好きなことをしていい、幸せになってほしい」と見送るんですが、悲しい気持ちを隠して、あえて笑顔でドゥリムのことを見詰めるんですね。先ほどホンギさんが、自分で演じていながら、自分で感動したと言っていましたが、僕にとってはこのシーンがそうです。自分自身、とても感動したシーンでした。
Qドラマでは、カップルの2人がペアルックをするシーンが出てきますが、実際にお2人は彼女からペアルックをしてほしいと言われたら応じますか?
イ・ホンギ:そうですね。まだ1回もやったことないですけど。いろんな恋愛をしてきましたが、ペアルックとかペアリングとか、一緒に何かをするということはやったことがないです。恥ずかしくて。イベントとかもやってあげたことがないですね。友達はやっているんですけど。ま、今度機会があればやってみますね(笑)。
ソンヒョク:僕は…。
イ・ホンギ:けっこうありますね(笑)。
ソンヒョク:僕も恋愛はたくさんしてきましたし、いろんな女性に会ってきたんですけれど、やっぱりペアルックは1回もしたことがないです。でも、彼女が望むのであれば、彼女を愛していれば、すると思います。
イ・ホンギ:そのときは、僕が写真を撮りますよ。パパラッチです(笑)。
ソンヒョク:はい、ありがとうございます(笑)。
Qイ・ホンギさんはキスシーンが多かったと思いますが、撮影の前に準備したことや注意したことがあれば教えてください。
イ・ホンギ:1回撮影をした後、事故に遭って手術を受けたので、2カ月ぐらい撮影ができず、監督さん、スタッフの皆さん、キャストの皆さんに申し訳ない気持ちがたくさんあったので、本当に頑張らないといけないなと思って、もっと頑張りました。(キスシーンは)そんなに緊張しないですね。楽しむというタイプなので、スリルを味わうのが好きなんです(笑)。準備が100%できなくても、本番の緊張感とかスリルが大好きなんです。ライブとかでは、わざと練習しないときもあるし。でも、今回は役的にも初めて挑戦する役どころだったし、僕のせいで撮影がストップしてしまったので、最初はそういうスリルとかを楽しみたいという感情は隠していたんですが、テンションの高い監督さんから元気をもらって、本来のホンギに戻って。でも、演技をするときは集中して臨みました。
Qもう体は大丈夫ですか?
イ・ホンギ:はい、大丈夫です! 肩だけまだ少し痛いですが。
Qヒロインは料理が得意という設定でした。お2人の好きな日本料理、韓国料理を教えてください。
イ・ホンギ:日本の食べ物の中で、やっぱり一番は一蘭(のラーメン)ですね。さっきも食べてきたし。ヤバイです(笑)。それから、最近友だちの紹介で、大阪ですき焼きを食べたんですね。でも、焼き方がちょっと違うお店だったんですよ。でも、聞いてみたら、それが本当のすき焼きだと言われて。しょう油を入れないすき焼きだったんですけど、本当にうまかったです。(取材陣の反応が薄かったため)分からないですか? 俺、何食った?(笑) 予約がハンパなくて、けっこう何日か待ちましたね。本当ですよ。韓国料理は全部好きです。食べ物は本当に好きで、日本料理でも韓国料理でも、嫌いな食べ物はほとんどないです。食べ物だったら全部食っちゃいますね(笑)。
ソンヒョク:日本食では僕もラーメンが好きです。寿司も大好きですね。韓国料理は特に好き嫌いがないですが、中でも好きなのはお肉です。実は母が鴨肉のお店をやっているので、鴨肉も好きです。
イ・ホンギ:宣伝しないんですか? お店の場所とか言ったほうがいいんじゃないですか? 絶対言ったほうがいいですよ!
ソンヒョク:場所はソウルの蚕室にあります。トソン鴨肉店という名前です。僕は日本に来て、何をしているんでしょう(笑)。
Qでは最後に日本のファンの方にメッセージをお願いします。
ソンヒョク:(日本語で)ファンの皆さん、これからも応援よろしくお願いします!
イ・ホンギ:今日からですね、放送。本当にテーマが面白いので、見どころがたくさんあると思います。そしてホンギが出ます。ハハハ。笑ったり泣いたりできる感情的なシーンもある素晴らしい、世界観が広いドラマだと思います。お化けも出るし(笑)。だから、ぜひ楽しみにしてください!
茶目っ気たっぷりに、日本語でいろいろなエピソードを語るイ・ホンギに、ソンヒョクも自然と笑みがこぼれれ、楽しい雰囲気の中、質疑応答が終了。
その後のフォトセッションでも、ソロカットの撮影でイ・ホンギはカメラマンから「ここ(に目線)お願いします」と言われるたびに「はい」と返事をし、キュートな顔からヘン顔までさまざまなポーズを披露。さらに、ソンヒョクのソロカットの撮影では、カメラマンのマネをして「ここお願いします」と冗談を飛ばし、ソンヒョクを大爆笑させるという一幕も。
そして、最後のあいさつでは、「今日は本当にありがとうございました。また会いましょう」と日本語で話したソンヒョクに、「目線が下を向いていて、良くなかったですね(笑)」とダメ出しし、「もっと日本語を勉強してください」と最後までユーモアを交えたトークで、取材陣を楽しませたイ・ホンギ。それでも最後は表情を引き締め、「ドラマ、本当にお願いします。楽しいドラマなので、ぜひご覧ください!」と力強く語り、会見場を後にした。
取材:Korepo(KOREAREPORT INC)
「百年の花嫁」
【地上波放送】
TBS地上派8月1日(金)より、深夜枠にて月曜、水曜、金曜の週3回の放送が開始
【CS放送】
衛生劇場(毎週金曜日2話連続23:00~)にて放送中
【DVDセル・レンタル】
DVD&Blu-ray BOX1 2014年8月6日(水)
DVD&Blu-ray BOX2 2014月9月5日(金)
DVD各¥19800+税 Blu-ray各¥21800+税
発売元:TBS/TCエンタテインメント 販売元:TCエンタテインメント
©AURA MEDIA/cinnecuuz/ACC 「百年の花嫁」日本語版製作委員会