<Wコラム>関根麻里の選択、韓国人J-POPアーティスト「K」の過去、子どもの国籍

<Wコラム>関根麻里の選択、韓国人J-POPアーティスト「K」の過去、子どもの国籍

韓国出身のバラード歌手K(ケイ、本名:カン・ユンソン/30)とタレント関根勤の娘でバラエティー番組の司会者としても活躍している関根麻里が来月下旬に結婚すると報じられた。

2人は2009年にラジオ番組で共演した頃から度々交際説が浮上していたが、2012年末には恋愛事実を認め交際を続けてきた。

4年以上にわたる真剣な交際が実を結んだ訳だが、この4年間、韓国との間では領土問題・歴史認識問題などが起きていた。理性で考えればおかしいことだが、日本では外交や政治に由来する「嫌韓ムード」が高まり、韓国人に対するイメージが「良」から「悪」に反転している現象ある。その現象は、韓国でも同じ。

その間、関根麻里は更なる人気タレントに成長し、今では世襲芸能人の枠を超えた活躍ぶりをみせている。しかし、日本の芸能界関係者からは「嫌韓ムード」につられて彼女のイメージが損なわれてしまうことを憂う声も聞こえてくる。

ただ、アーティストKは、韓流スターでもなければK-POPアイドルでもない。
アメリカン・ドリーム、いや、ジャパニーズ・ドリームをつかむため来日し、日本で努力して、日本でブレイクし、日本人が作曲した曲を日本語で歌う、れっきとしたJ-POPアーティストなのだ。

では、彼のプロフィールをおさらいしてみよう。

1983年生まれの30歳で、韓国のヨジュ大学実用音楽科を卒業し2004年に韓国でアルバム「K」をリリースしてデビューを飾った。しかし、残念ながら日の目を見ることなく、翌年からは活動の基盤を日本に移した。

2005年の3月に日本デビューシングル「OVER…」をリリースし、同年11月には沢尻エリカ主演のフジテレビ系のドラマ「1リットルの涙」の主題歌「Only Human」でオリコン・ウィークリー・チャート初登場5位を達成。

その後も7週連続で10位内にランクインしたことで一気に知名度をあげ、2006年の「第20回日本ゴールドディスク」では「日韓友情年2005特別賞」を受賞している。
デビュー・アルバムも20万枚を超えるヒットとなり、2008年には、ミュージカル「RENT」で主人公ロジャー役を演じて活動の領域を広げた。
その反面、韓国では今でも無名に近いアーティストなので今回の結婚報道もまだ大きく取り上げられない。

Kは、現在も芸能活動は日本を拠点にしており、デビュー当時からスターダスト音楽出版に所属している。レコード会社はソニー・ミュージックレコーズ。

2011年の入隊以降は、しばらく空白期間も続いたが、昨年の12月にはシングル「Christmas Time Again」を発売し、今年の6月からは5年ぶりとなるフルアルバム「On My Journey」で積極的な活動を再開している。

所属事務所のスターダストは、柴咲コウ、中谷美紀、竹内結子、常盤貴子、松雪泰子、北川景子などの人気女優を手がけ、ドラマや映画だけでなく舞台にも強いので、Kにも近いうちに「第2の全盛期」が訪れるかもしれない。

そして、関根麻里との結婚後は二人の生活基盤や文化の違いによる「国境の壁」にもメディアの関心が寄せられそうだが、「早く孫の顔が見たい」という関根勤の願望が叶うのはいつになるのだろうか。

2011年の入隊当時は、「自分にはどうしても韓国国籍としてのアイデンティティーがある。」とコメントしているKだが、その考えは今も有効なのだろうか。

農業文化の伝統もあり、属人主義を採択している日韓両国。従って、日韓の間で生まれる二世には、まだ二重国籍が認められていない。関根麻里とKの間で生まれる子どもが選択する国籍にも注目が集まりそうだ。

WOW!korea提供

2014.07.30