「コラム」日本と韓国の女子カーリングを報道する2月23日付けの「日刊スポーツ」

地方で育った幼なじみ
もともと、韓国でカーリングと言えば、マイナー競技の1つに過ぎなかった。なにしろ、平昌オリンピックの前には競技人口が1000人に満たないと言われていた。しかも、カーリングそのものをまったく知らない国民も非常に多かったのである。
それが、地元開催のオリンピックということでカーリングの競技力アップに力を入れる中で、女子の代表チームの強化が順調に進んだ。
日本も、女子カーリング代表は北海道北見市の出身者が中心になっていた。韓国でも、慶尚(キョンサン)北道の義城(ウィソン)で育った幼なじみたちが5人中4人を占めていた。
同じ中学や高校に通った仲間が、そのまま韓国代表になっていたのだ。

このように、地方で育った地味な女性選手たちが、平昌オリンピックを機に国民的なヒロインになっていったのだから、世の中は何が起こるかわからない。
今やカーリングは大変なブームを巻き起こしており、銀メダルを獲得した女子選手たちにはCM契約が殺到している。
韓国では、オリンピックで活躍した代表チームの闘いぶりがよく映画の題材になったりする。それだけに、今回の韓国チームもいずれ華々しく映画の主役として登場するかもしれない。
日本も韓国も、今後は女子のカーリングから目が離せない。

文=「ロコレ」編集部

文=康 熙奉(カン ヒボン)
提供:ロコレhttp://syukakusha.com/

 

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