日本でも地上波のテレビで放送されるようになって注目を集めている『雲が描いた月明り』。主役のイ・ヨンを演じたパク・ボゴムもまた「プリンス」「貴公子」という表現がピッタリなほど爽やかな青年だ。
世子の役にピッタリ
『雲が描いた月明り』でパク・ボゴムが扮したイ・ヨンは、孝明(ヒョミョン)世子(セジャ)がモデルになっている。
孝明世子は1809年から1830年まで実在した人物だ。この場合の世子というのは、国王の正式な後継者のこと。いわば皇太子のような役割である。
世子というのは国王の長男が選ばれる可能性が高いが、王族男子の中でも帝王学をしっかり学びながら育っていく。そういう意味では、王家の正統的な後継ぎだ。
そんな世子の役をパク・ボゴムが演じたわけだが、彼がかもしだすイメージそのものが世子の役にピッタリだった。それは、パク・ボゴムが育ちの良さを感じさせる点も大きかった。
実際、パク・ボゴムはイ・ヨンを演じながら、自分との共通点を感じることが多かった
という。たとえば、彼はイ・ヨンというキャラクターを次のように分析している。
「イ・ヨンは、少し気難しくて堂々としているのですが、内面はとても力強くて温かさを持っている人物です。一見すると冷たそうに見えても、内面はそうではないというところに魅力を感じました」(ページ2に続く)