あるとき、韓国の新聞を配達してくれる業者が「サービスで配ります」と言って、さらに韓国の一般紙とスポーツ紙を1つずつ付け足してくれた。すでに『朝日新聞』『日本経済新聞』『日刊スポーツ』を取っていたのに、今度は韓国の新聞が4紙。合計7つの新聞を読むのは骨が折れた。
しかし、韓国の新聞と日本の新聞を比較するにはちょうどいい時期だった。
韓国の一般紙を一言で言えば「ページ数は多いのだが中身がやや薄い」ということだ。韓国の記者は「多くの取材をして記事を書く」というより、「少ない取材のわりには自分の主張が多い」と感じたのである。
とにかく、自分の意見を言いたいという記事が多く、その結果、韓国の一般紙のオピニオン欄は多くの記者の論評で埋まっている。「足でネタを集めるというより、口で記事を埋める」という印象が強かった。(ページ2に続く)