ファンの性格も既存アイドルファンと全く違う。Wanna OneのファンクラブWANNABLEは大多数が「プロデュース101」シーズン2の国民プロデューサー出身だ。Wanna Oneをデビューさせた1番の貢献者という意味だ。Wanna Oneのデビュータイトル曲、リアリティー番組の構成もファンたちの投票で決定された。ファンたちはWanna Oneを「私が作ったグループ」と認識している。したがってWanna Oneの活動を盲目的に支持しない。指摘しなければならない事項は所属事務所に積極的に意見を出し、時にはこれを公論化するために直接報道資料を作って報道機関に配布する。
ある企画事務所のコミュニケーションチームの関係者は「所属事務所に直接意見するファンたちは、以前からいたが言葉どおり1部だった。『プロデュース101』とWanna Oneを通じてその1部がファンの文化として発展しています。アイドルに対するファンの影響力が拡張される契機になりました」と説明した。
◆アイドルの新モデル提示、そして憂慮
Wanna Oneが始めから華やかな成功を収めただけに、似た形態のグループも相次いでデビューする展望だ。まず「プロデュース101」シーズン2に参加した練習生で構成されたプロジェクトグループJBJとRAINZ(レインズ)が10月にデビューする。やはり国民プロデューサーが作ったグループだ。JBJの場合、デビューが確定する前にこれらを広報する地下鉄の駅電光掲示板の広告が登場した。
放送会社も第2のWanna Oneを作ろうとする動きを見せている。KBSは現アイドルの再起を目的とするオーディション番組「The Unit」を10月中に放送開始する。JTBCもYGハン・ドンチョルPDと手を握って男性アイドル練習生を対象にしたバラエティ番組を準備中だ。
憂慮する視線もある。韓国マネージメント連合は、先月声明書を通じて「放送会社がオーディション番組を通じてマネージメント事業に進出するのを反対します」と明らかにした。韓国マネージメント連合は「オーディション番組は多数の練習生に公正な機会を与えるという趣旨とは違って、放送メディアの収益最大化にだけ焦点が合わせています」として「中小企画会社は単純エージェンシーに転落し、大衆音楽産業は放送メディア間の競争に変質するだろう」と指摘した。
Wanna Oneがデビューしてもう1ヶ月だ。今までWanna Oneを通じてアイドルの新しい形態が提示され、ファンの姿も変わった。Wanna Oneが呼び起こした変化が歌謡界にどんな反響を起こすのか注目される。
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