【全文】ソン・ジュンギ出演映画「軍艦島」のリュ・スンワン監督、日本の報道に失望と怒り

【全文】ソン・ジュンギ出演映画「軍艦島」のリュ・スンワン監督、日本の報道に失望と怒り

韓国俳優ソン・ジュンギ、ソ・ジソブらが出演する映画「軍艦島」の演出をしたリュ・スンワン監督が、最近の日本での一部メディアによる偏った報道に対して立場を表明した。

以下、リュ・スンワン監督の立場全文。

こんにちは。映画「軍艦島」の監督リュ・スンワンです。

最近、日本で一部のメディアや政府関係者までが映画「軍艦島」が事実ではなく、まるで虚構ばかりの創作物ではないかと評価されているという報道を目にしました。

これに関して、日・中・韓の政府機関や有力メディアの攻防まで行われており、浅い考えかもしれませんが、私の意見を申し上げるのが良いと思い、ペンをとりました。

映画「軍艦島」は、「実際にあった歴史をモチーフにして作られた創作物」だと私が話したことはありますが、日本は私のこの発言の中の「実際の歴史をモチーフにした」という部分は意図的に無視して「創作物」というワードだけを歪曲して便宜に解釈しています。

私は映画「軍艦島」を作るために、数多くの証言や資料を参考にしました。「数多くの証言と資料」が何なのかは、映画のエンディングクレジットに詳しく載せてあります。私は自分が取材した事実をもとに、当時の朝鮮人強制徴用の惨状や日本の蛮行、そして日本に寄生していた親日派たちの反人類的な行為を取り上げたいと思いました。さらに映画を通じてでも強制徴用の被害者の無念の“恨(ハン)”を大脱出というコンセプトで晴らしたかったのです。大規模ではないのですが、実際に頻繁に脱出を試みる人がいたという話を聞いたからです。


ことし2月、日本のメディアが「『軍艦島』はねつ造された映画」だと報じた時も、私は「朝鮮人が軍艦島で人権を蹂躙されながら生活したことは歴史的な事実であり、日本が暗い歴史までを潔く認めてこそ、それが文化遺産としての価値があるはずだ」と指摘しました。

上記のような意見を改めて主張することがないよう望んでいましたが、朝鮮人強制徴用に対する日本の歴史認識は、70年が過ぎた今でも変わらずにそのままのようなので残念であり、怒りがこみ上げてきます。

日本側の誤った歴史認識によって、軍艦島で様々な苦難を経験した強制徴用された朝鮮人たちの傷を改めて深めるようなことがないことを切に望みます。同時にユネスコ文化遺産登録時に軍艦島の強制徴用の暗い歴史を知らせることにした約束も日本側が必ず履行することを改めて訴えたいと思います。

ありがとうございます。

WOW!korea提供

2017.07.28