韓国歌手兼俳優パク・ユチョン(31、JYJ)から性的暴行を受けたとうその告訴をした容疑で裁判に移された20代の女が、国民参加裁判で無罪を宣告された。ソウル中央地裁刑事合意31部(部長判事:ナ・サンヨン)は5日、誣告などの容疑で在宅起訴されたソン某被告(24、女)に対し、無罪を言い渡した。
検察はソン被告に「自身の同意のもと性関係に及んだものの、パク氏(ユチョン)が無理に強要したものと虚偽で告訴した」として懲役3年を宣告するよう、陪審員団に要請した。検察は「性関係がなされたトイレは互いに協力しなければ不可能なほどに狭い空間だった」とし、「ソン被告は性的暴行に遭ったと主張しながらも、まったく採証できないなど非常識だ」と説明した。また、「ソン被告の捜査機関での陳述と法廷での陳述も一致していない。信憑性がない」と強調した。
一方、ソン被告の弁護人は「誣告罪が成立するには、告訴した内容が虚偽であることをソン被告が認識しなければならないが、そうではない」とし、「風俗営業店(遊興酒屋/性風俗店とは異なる)で働いていたというソン被告への先入観と性の商品化として歪曲された視線が、この事件が性犯罪者と被害者を変えた」と主張した。
最後の意見陳述でソン被告は「パク氏との性関係は自身の意思とは反対のものだった」とし、「当時、すごく混乱していて考える余裕もなく、必要な対応ができなかった」と強い口調で述べた。また、「私は性的暴行の被害者でありとても悔しい。パク氏は自身の被害だけを考えている。私は単なるいたずらに使われる人間ではない。私が誣告していないという事実を判断してほしい」と涙を流した。
陪審員7人はソン被告の誣告容疑に満場一致で無罪とする意見を出した。ソン被告がユチョンの名誉を傷つけたとする容疑についても、全員、無罪との決定を下した。
裁判部は「検事が掲出した証拠だけではパク氏の名誉を毀損したと見るには難しい。無罪を宣告する」と伝えた。
一方、前日(4日)午前9時30分に始まった裁判は約17時間10分後の5日午前2時40分ごろ、終了した。
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