財閥家の母親のように
今回の騒動では、有名な財閥の子息が加害者に加わっていたことも判明している。そのことをきちんと報告しなかったということで学校側も「隠蔽疑惑」をかけられている。
韓国の世論が財閥に厳しいのは、彼らが特権階級という立場を利用してあらゆる局面で優遇されているからだ。不公平な社会の象徴が財閥なのである。
その批判の矛先が芸能人に向かうことも多い。それがよくわかっているから、成功した芸能人ほど慈善活動に熱心に取り組み、「ファンのおかげで今の自分がある」ということを常に表明している。
ファンは芸能界のスターを特権階級だと思っていない。身近にいて一緒に歩んでくれる人だと見ている。それが、韓国における「ファンと芸能人の信頼関係」に結びついているのだ。
ユンソナにはそのつもりがなくても、謝罪の中で息子の擁護に努めた彼女の姿勢は、まるで財閥家の母親のように世論は見たのである。
今後、ユンソナがどんなに真摯な謝罪を繰り返しても、「釈明」と「弁明」の記憶はずっと残り続けていく。
文=「ロコレ」編集部
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