ワンスンは、遺骨のDNAを確認しに来た父ハ代表を現場で逮捕した。ハ代表は「命を救うためにやった。お前は解決した事など何もない」と意味深な言葉を残した。時が経ち、法律事務所ハ・アンド・ジョンの雑用を引き受けていたコ刑事が殺されたというニュースを聞き、ワンスンとソルオクは「まだ事件は終わっていない」とニヤリとした。
問題は後半からだった。一度も正体が明らかになったことのないキム室長が、ある女性と会った。女性は「私はソ・ヒョンスよ」と主張し驚かせた。
「推理の女王」は、劇の序盤から緊張と弛緩を交互に見せ劇に没入させていた。“推理”素材の劇には欠かせない、連続殺人犯の登場は物々しかった。奇妙な童謡をBGMに、追いつ追われつの加害者と被害者の話は、手に汗を握らせた。一方、ソルオクがあれこれ事件を突き止め推理する過程は、意外な痛快をもたらした。
ワンスンの自己陶酔と冗談は、劇を笑わせる核心にもなった。ジュノの家にさり気なく住みつき、お揃いのパジャマまで披露し、ソルオクには「僕は大事に育てられたから」や「俺に惚れるな」と、平然と自己陶酔をアピールした。
終始視聴者を笑わせ泣かせ緊張させたドラマは、最終回に至って突如激変させた。様々な視聴者を満足させるために、複合ジャンルのドラマが生まれたが、方向性を捉えることができなかったドラマは、どっちつかずという酷評も受けてきた。しかし「推理の女王」は、様々な話がよく混合した演出と俳優たちの好演で、好評のうちに終了した。
元記事配信日時 : 2017年05月26日09時27分 記者 : ヒョン・ジミン、翻訳 : 前田康代
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