物語はまず、大学の美術学科の講師として教授職を狙うイ・ヨンエの奮闘ぶりから始まっている。つまり、現代からドラマがスタートしているのだ。
イ・ヨンエが扮するソ・ジユンは、とにかく出世をめざして、師事する教授の家政婦のようなことまでして、日々涙ぐましい努力をしていた。しかし、結局はハシゴを外される形で、講師の座も追われることになってしまう。
そんな彼女が偶然見つけたのが朝鮮王朝時代の古い日記であり、その日記の中に申師任堂(シン・サイムダン)と、ソン・スンホンが扮する宜城君(ウィソングン)の純愛が細かく描かれていた。
申師任堂と宜城君は結婚の約束までする仲で、2人の愛は究極的に純粋なものだった。ところが、11代王・中宗(チュンジョン)の気まぐれから始まった騒動に巻き込まれて、結局は愛しあいながら別れざるをえなくなってしまう。このあたりの悲しい別離は、見る者の涙を誘うに違いない。(3ページに続く)