信念を貫く人
K「今はユンホも兵役をやり終えて、ホッとしていることでしょう」
T「入隊前に『頼れる素敵なモンスターになる』と言ったのは、自分の覚悟をファンや世間に宣言することで、自分にプレッシャーをかけていたのかもしれません。それが、これだけの素晴らしい結果を出して終わったのですから、大きな自信になったことでしょう。消化試合のように何となく過ごすこともできたのに、そうしなかったですからね」
K「ええ。兵役中は全力で突っ走った、という印象です」
T「ユンホは、芯がしっかり通っていて、それは曲がったりしないし、どんな汚れもはじく(笑)、そんな印象です」
K「芯が通っている、ということが、あれほど兵役を全うできた理由でしょう。芯がない人間から見たら、うらやましいです(笑)」
T「楽にできる道があるとわかっていても、それよりは信念を貫く人に見えます。ですから、人より苦しいときもあったでしょうし、これからもあるかもしれない……多分あるでしょう。それでも彼はきっと、やっぱり真っすぐ、実直に進んでいくことでしょう」
K「本当にそう思います」
T「軍隊では命令が絶対で、自分の考えをはさむ余地はなし、というところです。言われたらとにかく疑問を持たずに動けるように訓練するのが軍隊でしょう。そんな中で、軍楽隊の一員としてステージを一から考えて作り出しました。彼にとっては、創造と創作、そして、パフォーマンスしていく場があって本当に良かったと思います」
K「今は心から『お疲れ様』と声をかけてあげたいですね」
対談=M.TAKAHATA、康熙奉(カン・ヒボン)
写真=K.NISHIGAKI
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